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溶接 感電について

被覆アーク溶接(交流溶接機で)をしている時に溶接棒が母材にくっつくことがあります。 母材と溶接棒を引き離すために、溶接棒を握って(ホルダーを持っていない方の手で) 左右にグリグリと動かすようにしているのですが、 この方法だと感電死する可能性が高く危険ですか? 例えば200Aで溶接している場合、 母材にくっついている状態の溶接棒には200Aの電流が流れていて 被覆剤は絶縁ではないので、溶接棒を握った時には体に 200Aの電流が流れてしまう可能性があるということでしょうか? 質問文が解かり難いかもしれませんが回答お願いします。

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  • tpg0
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回答No.1

こんにちは。 交流アーク溶接機の二次側電圧は実効値50V(最大値70V)程度なので、全身ずぶ濡れ状態でなければ感電死する恐れはないです。 感電とは、電流が人体を流れることですが、人体の皮膚表面抵抗値は通常では数10kΩから数MΩあります。 この抵抗値(R)の範囲は汗の量によって異なりますが、ずぶ濡れ状態になると数10kΩ以下に下がる場合があります。 これを、オームの法則【I=E/R】によって、感電死の危険がある電流値(I)0.1Aに必要な電圧(E)を求めると、皮膚抵抗値が100kΩの場合は10kV(1万V)が危険電圧になり、皮膚抵抗値が10kΩの場合は1kV(1,000V)が危険な電圧になり、皮膚抵抗値が1kΩに下がると100Vで感電死する恐れがありますが、人体の抵抗値が1kΩ程度までに下がることは溶接作業の環境では考えられないです。 200Aの電流というのは、金属のような電気抵抗値の低い導体に流れる電流で、人体に1Aも流れたら間違いなく即死です。 まぁ、溶接棒を溶接箇所にくっ付けないように上手くアーク放電させてもらいたいものですが、過去の経験上からアーク溶接機の電圧程度では感電死を恐れる心配はないです。

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