原発否定論の早急な啓蒙手段は?
4、5年前 ジャーナリスト広瀬 隆さんの 原発批判の或る本を読んで 怖い事実に懸念していました。
惜しいことに広瀬さんは 原発推進関連者から広く疎まれていることも知っているだけに、
H23,3,11の福島原発事故は 将にその予言が当たってしまい、震感としています。
私自身,,原電の廃炉解体用施設の考案とか基本計画に若干、数年前数年間、携わってきましたが、その設備は 放射線のある中に作り込むのに反し、かなりの高い信頼度の複雑機構や環境対策設備となってしまい、到底成立しない様な絵空事に近いものでした。 本当に使えるかと問いたい難問ばかりでした。
今後 全国から続出する40年以上の稼働歴の商業炉の廃棄が続くから、暗澹たる気持でした。
現在の電気料金に 将来のこの廃炉費用が入っていると言うが、解体施設、廃棄物の収納の困難性を見ても あまりの 楽観的小額であることで 当時からまるで嘘っぱちと感じて居ました。
設備のメンテの困難性、半減期2万4千年のプルトニュームを含むMOX燃料廃棄物など高レベル廃棄物はガラス体キャニスタとか、その他は大きな鋼製容器キャスクに入れて、それも廃炉一基だけでも何千個となり、それをなんと数万年単位の無害化保管が必要ですね。 ある時期で埋めてしまうといっても、その間もその後も 誰がモニタリングしつつ管理するのか、百年千年万年のその費用はどう見てるのか?
それに 原研関連学者とか法人とかは3千余人もいて、年3千億円もの巨額の税金が永年使われているそうであるし、もんじゅとか動燃や原研の施設、試験研究施設等とかこれらの建設費維持費用や、事故の補償とか保険とかの費用はどう見てるのか知らないが、これらを加算したら 莫大となる筈で、原発の発電コストは一番安いなどとは 欺瞞の何ものでもないと感じていました。
広瀬さんの本から さらに学びましたが、数百年ですらも地下水に触れない様な廃棄物の捨て場の確保は、根の深い問題があって、あんなに広い国土の米仏独においてすら、世界中未だに 先行き 解決が難しい問題となっているのですね。
下北半島を始め地殻が弱い日本ではその保管は出来ない事でしょう。
今や行き場が無いから全原発が敷地内の水プールに仮置きしているが、地盤容器とも脆弱でとても危険。 九電玄海などで始まっているMOX燃料使用のプルサーマルや、核燃サイクル計画など危険すぎて、先進の仏独ですら放棄にしていると言うのに、日本だけが高慢な技術過信で 計画続行中だからとても許せない。
先日 さらに この際と思い新たに「恐怖の放射能廃棄物」(集英社)と 「原子炉時限爆弾」(ダイヤモンド社)を読みましたが、 面白い上に、正直だし、分かり易いし、(少々野党席、外野席からの非難に聞こえる言葉もあって 惜しい気がするところありますが) 感銘を受けました。
本当に 原発には危ない問題のみならず、未解決の問題が多いのですね。
広瀬隆さんは言ってます、読んで理解して隣人に話して下さいと・・・。世の中を変えたい一心。
広瀬さんは 原発代替の希望ある代替エネルギーの考え方も 教えてくれてますね。
また地球温暖化犯人はCO2では無いことも 「二酸化炭素温暖化説の崩壊」(集英社)で述べています。
先日 それを買って読みましたら 目からウロコ! 感心しました。
以来、私は原発否定、代替エネルギ論者ですが、温暖化CO2犯人論否定者にも なりつつあります。
地球温暖化が困る事、CO2が原因であると言う事から思いが抜けないと、俄かに原発否定は出来ないでしょうが、温暖化は天文学的要因によること、CO2は原因ではないことを学べば、原発否定の考えに、さらに安心して容易にたどり着けますね。
皆さん未読の方がいらしたら 是非これらを読んで見て下さい。
凄い先進の 赤祖父俊一著「正しく知る地球温暖化」 誠文堂新光社 も・・・。
今後の日本の進むべき道の 啓蒙活動になれば・・・と希望です。
そこで質問、 福島原発事故があったからではなくて、この様な広瀬さんの見解がなぜ
国論として 過去もっともっと 取り上げられなかったのか?
今後、早急に、政治家やジャーナリスト、メデイアに啓蒙する 手早い方法はありませんでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 そうですよね。 想像を絶すると思ってますが、100兆円とか有り得ますよね。 解体など有り得ないと公言する人がいるようですが、解体できないのが真相なのでしょうね。 解体撤去してもらわないと困るのですが、撤去自体が難しいですね。
補足
日本国土内での候補地があるとすれば、地上処分場、深層処分、深層貯蔵場に関しては誰かが北海道興部町とか北海道○○とか青森県○○とか言いたい放題ですが、地元が賛成する訳は有り得ません。 しかしながら、貯蔵若しくは、処分場を必ず決めねばなりません。 電力会社と国が責任を持って原発施設の解体と処分を実施しなくてはなりません。 最終的な受益者負担と言う意味では国民負担であることは間違い有りません。 日本も借金だらけで国民も低所得者の比率が高くなって来てますので、お金の掛かることは頭が痛くなります。 危険なものは避けたいし、お金が掛かることはなるべく安くしたいし、賠償にたいしては誠意ある最大のものにしたいし、精神論だけでは上手く行かないので困りました。 処分場もないのに、解体などは無理でしょうね。 誰かが始めた原発ですが、最後は国民全員の責任で収拾しなくてはなりません。 戦争も、誰かが始め最後は国民全員で悲劇を味わいました。 余りの巨額な金額に事態の収拾の困難さと、戦後最大の試練を感じ、舵取りを間違うと沈没しないかと心配です。