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はとの首から胸にかけての毛の光沢について
鳥の羽の色は多彩ですが、公園にいる鳩はどの個体も首から胸にかけて玉虫色に光っています。スズメなどには見られない特徴だと思いますが、生物学的に何か意味があることなのでしょうか。
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まず、シャボン玉や玉虫の羽のように光る色を「構造色」と言います。 メラニンなど色素の色ではなく、微細構造で光が干渉して出る色です。(タマムシ、モルフォ蝶やクジャクの羽が有名) http://www.chart.co.jp/subject/rika/scnet/29/sc29-1.pdf またツバメの背中は黒と思われがちですが、じつは構造色で光の加減で深い青色に光って見えます。 (農文協「田んぼの生きものたち-ツバメ-」参照) 特にハトだけの特徴ではなく、多くの鳥に見られるようですね。 なぜ生物がこのような美しい色を持つのかはっきりとした答えはないようですが、 一般にキレイな色を持つのはオスが多いため、メスにアピールするためなのでしょう。 http://mph.fbs.osaka-u.ac.jp/~ssc/sympo2006/sympo2006.html http://mph.fbs.osaka-u.ac.jp/~ssc/sympo2006/abstract/morimoto.pdf などを見ると、鳥類における構造色の意味が現在研究されつつあるようですね。 スズメについては、色を派手にして目立って敵に見つかるよりも、地味な色で目立たないほうを選んだのではないでしょうか?
お礼
興味深いご教示いただきありがとうございました。ただ私の観察力では外観から鳩の雄雌を区別できませんがすべての個体が同じように光っていたように思えます。