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名誉教授の給与
最近、身の回りの友人が大学を定年退職され、「名誉教授」になりました。 これは教授職だった方は、誰でもなれるのでしょうか。 なれるなれないの線引きはなんなのでしょうか。 また、名誉教授は単なるな長い間ご苦労様的意味合いだけで、給与は 出ないのでしょうか。
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名誉教授の称号は、それぞれの大学の規定に従って授与されるので、統一的な基準はありません。教授のほうは、学校教育法や大学設置基準で資格が定められています。 昔は、その大学で教授として20年以上勤務することなど永年勤続褒賞としての色彩が主でしたが、最近では大学間の移動や社会人からの採用など人材の自由化が盛んになったので、どこの大学であるかにかかわらず、教授としての勤続年数が基準になっているようです。また助教授(准教授)以下の職歴は、一定の基準で加算されるのが普通です。また、学長経験者には、在任期間の長短を問わず名誉教授の称号を贈るのが通例です。 これではノーベル賞や文化勲章を受賞するなど顕著な業績のある教授を処遇するには不十分なので、最近は特別栄誉教授などの称号を授与する大学もでてきました。また、叙勲の際、名誉教授号は推薦基準に使われるという話です。 以前は、名誉教授室を作るとか、銅像や肖像画を掲げるなど特別の処遇をするのが慣例でしたが、最近では証書1枚をお渡しして、入学式や卒業式に招待する程度の待遇でしょう。もちろん、講座制の遺風が残る、いわば格式の高い大学では、それなりの顕彰制度が残っています。しかし、大学紛争以来、名誉教授が大学の研究や人事に介入することはほとんどなくなりました。医学部は知りません。 退職して不都合なのは、学識経験者として審議会に呼ばれたり、文章や話を頼まれた時の肩書です。無職には違いないのですがフリーターではないし、年金生活者というのは収入の種類で知識経験の証拠にはなりません。某大学名誉教授なら、ある程度の品質保証に使えるでしょう。 なお、欧米の伝統により、大学での「名誉」という肩書は無報酬という意味です。ただし、例外があるかもしれません。回答者は、たまたま3つの大学から名誉教授号をいただきましたが、頂戴したのは名誉だけです。