超伝導や超流動といった現象の説明は、物理学の果てにあるようなものなので、基礎から理解を進めて行って辿り着く頃には立派な物理学者になっていると思います。高校では物理と化学に分かれていますが、本当のところは、化学は物理の一部分に過ぎません。
なので、超伝導を基礎から理解するには、学校の勉強を続けていって、大学の理学部に進み、量子力学や物性場論を理解して、超伝導を題材にしている研究室に進むというのが道筋になります。学部の講義程度では理解できず、博士課程あたりでやっと、でしょうか。
ただ、超伝導だけを視覚的に理解したいというのなら、「現象としての理解」という手法もありますね。いわゆるトップダウンです。
超伝導の理解にはマイスナー効果とジョセフソン効果の、現象としての理解が重要だと思います。現象としての理解というのは、数式に頼らずに、イメージとして「そういうものがあるんだ」と頭の中に図を書いてしまうことです。超伝導に限らず、物理学の事象はどれも、イメージで捉えることができます。
高校生ですと、原子核と電子の関係について、電子は原子核の周りを円を描いて飛んでいるイメージを持っているはずです。実際には円など描いておらず、電子が持つエネルギーの大きさに比例して「だいたいここらへんを飛んでいる!」的なイメージが正しいのですが、イメージを掴むというのはそういうことです。
オススメなのはブルーバックスの書籍を読む事です。なるべく数式が使われていない本をじっくり読みましょう。数式が出てきたら読み飛ばします。数式で考えようとすると、先に数学を大学生レベルで理解しないといけなくなりますので。