- ベストアンサー
上杉研究所の製品について
- 上杉研究所のセパレートアンプは厚みのある良い音が特徴であり、40年以上も使われている手作り製品です。
- 真空菅アンプはトランジスタアンプと比べて改造がしやすく、自分好みの音に仕上げることができる魅力があります。
- 上杉研究所のセパレートアンプはパワーとプリの合計が60万円で、使っているスピーカーとの釣り合いを考える必要があります。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ここは上杉佳郎という人が個人でやっているメーカーです。多分神戸あたりにお住まいのはずです。 この人はもう40年以上前に当時のオーディオ雑誌で真空管アンプの製作記事を載せていた人ですから、かなり高齢ではないかと思います。 従って一個づつの手作りのような製品と思いますので、毎月の生産台数はいくらほどあるのかなと思います。 ご質問者のこれまでの経歴が不明ですが、アンプに自作をお考えということであるのならば、最初からこのような高価な製品を使うのはどうかなと思います。 自作でこういうベテランのの作るものよりも良いものを作るのはまず無理です。 とりあえずはもう少し安価なキットなどからはじめられて、それをいろいろいじってみた後で、こういう種類の製品に行くというのが順当かなと思います。 これは最初からランボルギーニを買うようなもので、ファミリーカーなどのよさもわからないと本当の高級車の値打ちはわからないですよね。 価格の点ですが、最近の真空管アンプは部品の入手難もあって異常に高価です。半導体アンプの同じ程度のものは多分数分の一の価格です。 それでもその金額を払うかどうかは趣味の問題ですからユーザーの自由ですが、その前にその真の値打ちがわかるだけの経験を詰まれるほうが良いと思うのですが。 ちなみに上杉氏が雑誌で活躍していたころの同種のアンプはせいぜい5万円程度で作れたものです。 いくら物価が違うといっても、これはちょっとちがいすぎると思いませんか。
その他の回答 (1)
- John_Papa
- ベストアンサー率61% (1186/1936)
所有者ではありませんが、僭越ながら思い出もあるので、少し述べさせていただきます。 私が職についた時には、既にソリッドステート時代で、仕事もソリッドステート一色で真空管にはそれこそタマにしか出会えませんでした。ウエスギブランドのアンプにはついに出会えずじまいです。 上杉氏のアンプとは学生の頃だけの出会いです。1966年、物理研究部音響研の先輩が発売されたばかりのEroica Phoenix70セットを買ったのでセッティッグに付き合いました。借りていたフィデラ(千代田理研、ナカミチの前身です)のテレコ持って。その当時は、なぜか不思議とメーカーもレコード店も学校も私に快く機材や音源を貸してくれていたのです。ここの相談箱で回答するのも、そういった恩を幾許かお返ししたいという思いがあるのは否定できません。 スピーカーはサンスイのLE8T新品だったこともあって切れの良さが強調された音がでました。トーンで調整してみようと思ったら、Phoenix70のトーンは減衰方向には調整できないというのが判り、この仕様にショックを受けました。 シリコンダイオードが真空管アンプには普及しておらず、二極整流管を電源に使っていた時代です。 当時はかまぼこ型の周波数特性のスピーカーがほとんどだったから、この仕様で問題ないという自信の現れであろうかと。たしかに、ノイズが耳につかない。 シャーシ内のワイアリングは、ここまで徹底するかという程美しく合理的だった。多分音を聞くより長い時間、二人で繁々と眺めていたと思います。 http://audio-heritage.jp/EROICA/amp/index.html http://audio-heritage.jp/UESUGI/amp/index.html http://audio-heritage.jp/UESUGI/kit/index.html ↑で見るキットでは、ワイアリングに慣れない初心者でも丁寧に作ってゆけば、特性を大きく悪化させる事は無いだろうと思えるくらい工夫されています。製品を組み立てないだけのパーツの集合キット販売であれば、初心者には予定された特性にすら組み上げられないでしょう。上杉氏のアンプは回路やパーツの品質もさることながら、ワイアリングの巧みさが性能を引き出していると言えると思います。電気的に繋がっていれば良いというものではありません。 写真で見ても、アースはどのように、ヒーターへはどのように配線されるか良く判りません。実物で見てください。 ワイアリングの大切さを実践して見せ、ノウハウを製品によってマニアに広めた人が上杉氏であったでしょう。決して過大評価はしていないと思います。 好みに合う合わないはあるでしょうが、ウエスギアンプは、それ程の完成されたものです。現物を目にすると手を加えようなどという発想すら沸かないというのが私の体験です。 中古があれば、オリジナルのウエスギアンプを購入してみてください。 弄り回す楽しみは、別のキットで気兼ねなくされれば良いと思います。ウエスギ氏のアンプを参考にキットのワイアリングをすれば、きっとグレードの違う音が出ると思いますよ。 同じ性能(スペック)であっても、量産品もあれば工芸品、芸術品もある。 ウエスギアンプは質の良い工芸品に位置すると思います。それを世界に一つの芸術品にしようというのを止めはしませんが、質を維持できるかどうかは職人的な腕次第です。 金額で釣り合いを取るのも、量産品までにしましょう。これはコストパフォーマンスを軸にした考え方です。 工芸品以上は満足度が軸になると思いますよ。
お礼
ありがとうございます。 芸術品か、確かに手作りで職人的ですからね。 改造しての自作は難しそうですね。 費用対効果があれば買う価値がありそうです。
お礼
ありがとうございます。 確かに何もわからずに最初から高級品を使うのもどうかですね。 上杉の真空菅は真空菅全盛時代に確保した品質のよいものだから余計に高いのでしょう。 同じ音質でも希少価値で高くなっているのかもしれませんね。