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20フラン金貨

19世紀末ころ、世界の主要国は金本位制を採用している国が多かったようです。 その中で、ラテン通貨同盟というのがありましたよね。フランスやベルギースイスが 加盟していたようですが、当時これらの国々には、同じ20フラン金貨というのがあって、 その金貨は90%の品位で、6.4516グラムの重さがあったようです。 そこで、当時この通貨同盟に加盟していた以外の国々で、この20フラン金貨と同じ、 90%の品位で、6.4516グラムの重さがあった金貨を知りたいのです。 それは何所の国の額面幾らの金貨でしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • pluviose
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回答No.3

こんばんは珍しい所でお目にかかりましたね。 ラテン通貨同盟は、フランス、イタリア、ベルギー、スイスの4カ国により結成され、その後に 加わったのはギリシャだけです。先の方の紹介されたブログの内容には一部間違いがありますが、 それは今回のご質問では無いので省き、20フラン金貨と同じ品位900で6.4516グラムの金貨ですが、 次ぎの物があります。1860年代~1920年代に製造。 ・フランス:20フラン ・ベルギー:20フラン ・スイス:20フラン ・イタリア:20リレ(サルジニア含む) ・ギリシャ:20ドラクマイ ・オーストリア:8フローリン ・ハンガリー:8フォリント ・スペイン:20ペセタ ・ブルガリア:20レヴァ ・セルビア:20ディナール ・ユーゴスラヴィア:20ディナール ・サンマリノ:20リレ ・ルーマニア:20レイ ・リヒテンシュタイン:20フランケン ・モナコ:20フラン ・ポーランド:20ズロチ ・教皇領(ヴァチカン):20リレ ・チュニジア:20フラン ・デンマーク領西インド:4ダレル ・ヴェネズエラ:20ボリバル 等です。ユーゴ系のモンテネグロの20ペルペラは20フラン金貨より重く等価ではありません。 ラテン通貨同盟加盟国のベルギーは全ての銀貨の品位を引き下げて補助貨幣にすることを 提言しましたがフランスの反対で5フラン銀貨だけは本位貨幣として残すことになり、実質的に 複本位制度でした。5フラン銀貨は重さ25グラム品位900です。また1870年代にアメリカでも 1フラン銀貨と同じ品位900で5グラムの20セント銀貨が鋳造されましたがなじみませんでした。 その時20フラン金貨に相当する4ドル金貨(ステラ)が試作されましたが、これは20フラン金貨より 重さが重かったようです。実際に4ドル金貨が鋳造されたのはデンマーク領西インドだけです。 金銀比価が固定できなくなりだんだん複本位制は維持できなくなりましたが、国際貿易で 一体25ドルが何フランなのかというような計算がすぐに出来ないっから、共通の金貨を作ろうという 発送が出来、それをフランスは20フラン金貨で統一しようと企んだわけです。 しかし、当然ながら当時最強国のイギリスはこれに反対し、それならソブリン金貨をと、言い出したのです。 このソブリン金貨は917の品位で、7.9881グラムあります。英国や英連邦で広く使われたほか、 コロンビア(5ペソ)、ペルー(1リブラ)、サウジアラビア(1ギニア)、ダンチヒ(25グルデン)などが ソブリン金貨と同じ仕様で貿易用に鋳造されました。南アフリカの2ランド金貨も同じです。 このように貿易用に同じ金貨を使うと言うのは昔から行われており、デュカットとよばれる3.49グラムの 金貨は、長期に渡って貿易用の代表金貨で、今でもコレクション用に発行している国があります。

parlor-car
質問者

お礼

ああ、内容が内容なので、経済カテが良いかなと思いました。見つけてくださってよかったです。 しかし、素晴しい。沢山あるのですね・・・これを全部集めるとなると100万円位はかかるのでしょうか・・・ しかし共通貨幣での貿易とは理にかなっていますね。 いつもパーフェクトな回答ありがとうございます。

その他の回答 (2)

  • blackhill
  • ベストアンサー率35% (585/1658)
回答No.2

下記のブログが丁寧な内容で、通貨同盟の役目や金と銀の交換比率を説明しています。 http://blog.livedoor.jp/kuro_kutushita/archives/65262202.html  これによると、1フランが銀4.5グラムだったようです。銀の価格低下のため、金と銀の交換比率が維持できなくなって複本位制は崩壊しますが、同じころ、日本でも金本位制に移行せざるを得なくなりました。

parlor-car
質問者

お礼

興味あるブログをご紹介くださりありがとうございました。 やはり金銀比価を固定することが出来ないので複本位制度には無理がありますね。 重ねて回答ありがとうございました。

  • blackhill
  • ベストアンサー率35% (585/1658)
回答No.1

 ラテン通貨同盟は、もともと金銀複本位制であり、銀が基準であったため半端な重量になりました。  こうした特異な生い立ちから、ラテン通貨同盟加盟国以外では、この種の金貨は使われなかったのでは。 http://homepage3.nifty.com/~sirakawa/Coin/H002.htm

parlor-car
質問者

お礼

回答ありがとうございました。

parlor-car
質問者

補足

早速の回答ありがとうございます。 金銀複本位制ということは銀貨も本位貨幣として扱われたということですか? それは、どのような基準だったのでしょうか?

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