別に、アドバイスでもないのですが、質問をみて書き込みをしたくなりました。
環境調査会社(生物系)でアルバイトをしたことがあります。その中にユスリカ(他、底生動物)の分別作業をしました。普通はそういう作業は「同定」という名のもとに行われるのですが、僕にはそのアルバイト期間ではとても同定作業ができるほどの技術は習得できませんでした。同定作業は先の方が述べられているように非常に難しい作業です。顕微鏡を使って、しっぽが何本あって羽の生え具合とかを見比べる作業です。しかも、何種類もの生き物がいて、同じ種の動物でも幼虫、成虫で全く違う形をして至りと、専門書をつねに傍らに置いておかなければいけないという具合です。
でいいたかったところはここからなんですが、確かに同定作業は簡単にはできない作業ですが、同定はできなくとも、大まかな底生動物を見るだけで、川の様子が見えるようにはなりました。河川のサンプルを実際に取りに行く作業には殆どいっていないのですが、実際に現場に行った人から川の状況を聞きながら何本ものサンプルを見ていると、後からは状況を聞かなくとも川の様子が大体わかってきます。一定の期間を過ぎると「あぁここはこんな川なんだろうな」と想像しながら作用をしていました。済んだ川かそうでないかとか、流れがはやいところかおそいところかなどではっきりと違いが見えるからです。
ただ、総合学習の主役の生徒さんはあまり知識がなくともやっぱり指導される先生方はかなりの知識は要求されると思います。学術調査で無いので大まかな内容でもよいのでしょうけれど、それでも採取方法などもコツ(学術調査では細かい規定があります)などがいると思います。また、顕微鏡はもちろん、ふるいや採取したものを保存するときの溶液(底生にはホルマリンが最も適した薬品ですが非常に危険な薬品で、使用後は産業廃棄物として処理しなければいけません)はどうするのか、薬品をつかわないのも手ですが、すぐに調べないとサンプルが腐ったり、食物連鎖で調査対象の動物がたべられてしまいます。そのような細かい問題等の周りの準備をするのも結構大変だと思います。
でも、経験から言うと底生を見ると確かに川の様子が手に取るように見えてきます。何年生の児童・生徒さんを指導されるのかは分かりませんが、早い時期にそのような川の研究をできるのは非常に素晴らしいことだと思います。アルバイトの間に他の動植物の調査を手伝わせてもらいましたが、底生(川に生息する動物全て)が最も環境の影響を受けるという印象をもちました。また、実際頭では分かっていても、川にそんな小さな動物がいることは実感としてなかなか無いですからね。底生に限らず何らかの川の動物をどうにかして、調査できればこれは素晴らしい総合学習になるとはおもいます。簡単に諦めずにどうにか工夫してがんばってみてください。
お礼
ありがとうございます。やはり難しいようですね。 まずは川などについて詳しく知っている人を探してみたいと思います。