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農薬の被害についての質問です。
最近、残留農薬について話題になっていますが 日本では、年間どれぐらいの人が農薬の被害に遭っているのでしょうか? また、どういう人たちに多いのでしょうか? 教えてください。
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残留農薬は最近ではとんと話題に上らなくなりましたね。 昨年の数字では、散布中の事故で79人が中毒例、誤飲で3人が死亡となっています。基本的に農家の方ですね。 実際問題として、日本での農薬の被害はほぼ例外なく散布中の事故(年間数十件)か、毒薬として使用(自殺・殺人)した場合だけで、残留農薬が原因でヒトに危害が出たと確認されたケースはすくなくともここ数十年はありません。 これは何も日本だけではなく、諸外国(まともな国)でもおおむね同様の傾向です。例外は中国あたりで、結構頻繁に農薬による人体危害の報道がありますが、あれは残留農薬ではなくて、増量のために混ぜ込んだとか、知識がなかったとかそういうレベルのお話です。 ちなみに、残留農薬の検査データに接する仕事に長く携わっておりましたが、実際に産物から残留農薬が検出される事例はごくまれ、また検出されたとしてもごく微量ということがほとんどでした。 日本の残留農薬の基準というのは非常に厳しくて、たとえば輸入農産物でもっとも違反例が多い(違反事例の約半数)クロルピリホスという農薬を例にすると、私が記憶する限りでは過去最も大きな基準違反は中国産ほうれん草の2.5ppmでした。これは日本の基準0.01ppmの実に250倍の数値で、体重50kgの人が200g食べるとADIに達してしまう値となります。ただしこれが本当に危険かというと、ADIは実質的に影響がでないであろう数値の1/100の数値が基本ですので、実際には20kg食べても健康へのリスクは考えにくいということになります。 また同じクロルピリホスでも、同じような葉モノの小松菜だと基準が2.0 ppmとなります。ほうれん草だと0.01ppmで危険だけど、小松菜はその200倍まで大丈夫だなんて話があるわけはありません。これは、日本ではほうれん草の栽培にクロルピリホスは使わないから一律基準の0.01ppmが使われ(厳しい)、小松菜では使うから2.0 ppmの基準が設定(甘い)されている、それだけの話です。 これはもう、残留農薬のヒトへのリスクがどうこうといった話ではありません。安全性よりも国の事情によって決められているというだけの話です。 話が横道にそれてしまいました。もうしわけありません。
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- PU2
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消費者側は殆どわかっていないと思います。 ただ、残量農薬で市場から出荷停止を食らう農家(産地)はポロポロありますよ。 ただ、それも苦いとかクレームが入り調べられた結果です。 そしてその野菜は出荷停止を受けていない市場や検査の無い道の駅やJAなどの 直売所へ流れているのが現実。 ただ、海外より農薬の使用量や種類は厳しいから症状が出る程の残留が残る事は 本来あり得ません。あるとすれば海外からきてチェックに引っかかって処分 のはずなのに横流しで流れた事故米のようなパターンでしょうね。 よって被害がはっきり出れば餃子のようにニュースになっていると思います。 それと農薬の被害は農薬やっている農家が一番受けていると想います。 (装備を持っていない農家がそのまま素手で蒔いている場合もあるしね)
お礼
参考になりました。 ありがとうございました。
- habataki6
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農薬は海外では人間に有害な物は使用されていますので輸入できません 日本では有害なのは販売できません,直接人間が飲むという行為は 包丁などで自分を*すということと同じですから想定されていません。
お礼
回答ありがとうございました。 「農薬を使った食材を食べると不妊になりやすい」という話を聞いたことがあるのですがそういう話についてどう思いますか? また、もしそういう事例についてご存知でしたら教えていただきたいです。
補足
「農薬を使った食材を食べると不妊になりやすい」という話を聞いたことがあるのですがそういう話についてどう思いますか? また、もしそういう事例についてご存知でしたら教えていただきたいです。
残留農薬の被害はほとんど問題になりません。 問題なのは農薬による自殺で、特にピピリジニウム系の致命率が高いです。
お礼
回答ありがとうございました。
お礼
丁寧な回答ありがとうございました。 とても参考になりました。