先人が「慶」を「よろこぶ」と読んだのは適切ではなかったと思います。
この字は「いわう」と読むべきだったでしょう。
「祝」の同義語です。
ですから
「お慶び申し上げます」≒「お祝い申し上げます」
であって
「お慶び申し上げます」≠「お喜び申し上げます」
です。
そもそも目上の人に対して“(自分が)喜ぶ”など言うべきことではありません。僭越です。
本来、大和言葉の「よろこぶ」に「いわう」の意味もあったと言うなら、「慶」を「よろこぶ」と読むことは認められるでしょう。
しかしその場合でも、読みが同じだからと言って「喜ぶ」と書いていいということにはなりません。
常用漢字表で認められている読み以外使わない主義だと言う人には、何も言うことはありません。
昨今「お~申し上げる」という謙譲表現について、「申し上げる」=「言う」の謙譲語で、言葉を口にすることだと誤解される向きがあるようです。
「お詫び申し上げます」と言いながら、「すみません」や「ごめんなさい」というお詫びの言葉を“申し上げていない”
などと言われたりしますが、的外れです。
「お詫び申し上げます」は「(私は)謝罪します」の謙譲表現です。
「お待ち申し上げます」などと同じです。
つまり「お喜び申し上げます」は「(私は)喜びます」と言っていることになるわけです。
お礼
ありがとうございました。 ビジネス文書の書き方で、安否の挨拶で、お慶び申し上げます。 お喜び申し上げます。と両方どちらでも選んでとありますので、迷ってしまいました。 日本語って難しいですね!! 未だにすっきりしませんが・・・ 参考にさせていただきます。ありがとうございます。