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ミラー指数とx線散乱
x線散乱を勉強中です。 x線散乱では逆格子ベクトルを垂直にさえぎる全ての面で回折が起きますが、例えば(hkl)面で起きた回折は(h/2、k/2、l/2)面、(h/3、k/3、l/3)面・・・で起きた回折が強めあって一つの干渉縞を作るということでいいんでしょうか?
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少し混乱している様子です。ブラッグ反射の干渉は(hkl)面に対応する実格子の面間隔d(hkl)により生じます。この(hkl)は逆格子点と命名されます。この実格子の面間隔の半分即ち実在しない仮想的なd(hkl)/2による干渉は(2h,2k,2l)逆格子点と呼ばれ、これも一応ブラッグ反射を生じる可能性があります。 そもそもブラッグ反射が存在するための必要条件はEwald球が(hkl)逆格子点に接触したときに発生します。そしてその(hkl)逆格子点が実際にブラッグ反射発生させるための十分条件が消滅則と呼ばれるものです。この2つの条件が必須です。 (h/2,k/2,l/2)の表現は実格子面間隔d(hkl)/2から由来したまったくの誤解です。 X線の本を開いて落ち着いて勉強さることを切望します。本は例えば、 菊田著「X線回折・散乱技術上」(1992)東大出版会 を参考にして下さい。回折技術は100年以上の長い蓄積がありますので、あれこれ迷ったら数万ページの文献に遭遇 しますので、経験者に聞くのも早いと思います。
お礼
ありがとうございます。何やら根本的な勘違いをしていたみたいです。