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不景気とお金の量の関係
- 不景気とお金の関係について疑問がある人も多いです。不景気の時にお金はどこにいってしまうのでしょうか?また、お金の総量が変わらない場合、なぜみんなお金がないと感じるのでしょうか?
- 不景気の時、お金の流れは停滞し、経済が停滞します。例えば、家庭の給料が削減されると、小売店の売り上げも減少し、メーカーの生産も減るという流れになります。このように、お金の流れが滞ることで、人々はお金がないと感じるのです。
- 一方、裕福な時にはお金の流れが活発になります。給料が増えたり、物がよく売れたりすることで、お金が増えるためです。経済活動が活発化すると、人々もお金があると感じるのです。結果として、お金の総量は変わらないのに、人々の感じるお金の量は異なるのです。
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富の偏在と流動性が問題です。 現在は主に大企業や富裕層には大量の内部留保がありそこでお金が止まっているような状態です。景気が良ければこのお金は消費されて次の人に渡ったり、あるいは銀行などへ預けられてだれかに貸し出されるなどするものです。 ところがいくら金融緩和がなされてもお金の借り手が現れないというのが日本の現状です。つまり預けられている預金の貸出先、融資先となる、借り手不足、投資先不足という事態です。企業等から設備投資、人員拡充などをおこない利益拡大のための投資・借金がなされれば、お金は更に循環する訳ですがこれがなされないため景気が良くならないという流れです。 またこの事態をそのまま放置しておくと銀行は利子が払えなくなり体力のないところから順に倒産が始まり、その事で金融機関と企業や個人の連鎖破綻が起こってしまいます。この負の悪循環を発生させないために現在国が大量の国債発行を行い、この国債が銀行の投資先となることで下支えされています。 ちなみに バブル崩壊後に企業が行なった借金返済の額 と バブル崩壊後に国が拡大させた借金の額はほぼイコールで、つまり民間の過剰債務を国が吸収したという図式です。景気が良くなるには今度はこれと逆の回転が起こらなければなりません。
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- potatorooms
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ドッチボールをたくさんのボールでやっていると考えてみましょう。 10個のボールをみんなが受け取ってすぐ投げ合うと、ものすごい頻度でボールがやってきますよね。 そのボールが将来回ってこなくなるかも、と、思った人がいて、そのボールを手放さないとします。 そういう人が少しいると、ボールが廻ってくる急がしさが減りますよね。 あれ? あまりボールにさわれないなぁ、と思って、ボールを長く持つ持つ人が増えます。 中には、もう、あそんだりめだったりすることをやめて、ボールを自分で持ったままにする人も出てきます。 このボールが経済活動、ボールを持った状態が、資産を保有すること、ボールがバンバン回る状態が好景気、ボールが回らない状態が不景気となります。 好景気か不景気かは、多少のボールの数の差よりも、ボールを回す早さ、気分の影響の方がはるかに大きいです。 どんなにコートのボールを増やしても、皆のやる気がなければ、ボール、お金はため込まれるだけで、回りません。
お礼
私のような者にでもわかりやすい例え話、ありがとうございました。 なるほど、よく判ったような気がします。 「お金ってあるところには、あるんだな」と良く聞きますが まさにその通りなんですね。 お金さえ動いていれば、貯める方法はいくらかあると思います。 しかし、貧乏人(というか大多数の国民)は、 入ってくるお金(収入)が減っている以上、貯める方法が無い。 負のスパイラルですね。
>誰も彼も、お金がない!という状態と、みんな裕福!という状態ではお金の総量はどう違うのでしょうか? もっともな疑問かと思います。 この疑問の解決には「信用創造」というものの理解が必要です。 現在の貨幣経済では「信用創造」によってお金が増えたり減ったりします。 具体的には、あくまで原則論ですが、景気が良いときにはお金が増えていき、景気が悪くなってくるとお金が減っていきます。 これもあくまで「たとえ話」ですが、クレジットカードを持つと実際に手元にあるお金よりもたくさんお金が使えます。 きちんと返済しているとクレジット限度額も徐々に増えてさらに使えるお金の量が増えます。 これはクレジットカード会社がその人の「信用」を元にお金を貸してくれているわけで、返済さえ滞らなければずっと限度額いっぱい借金していられます。 しかし、失業などで返済が滞ると限度額が減らされたり、カードが停止されたりします。 詳しくはwikipediaなどを参照してください。 『信用創造』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8%E5%89%B5%E9%80%A0 ------------------------------ なお現在はお金が減らないような効果のある金融政策が取られていますが、銀行の貸し出しが思うように増えない状況です。 銀行が貸し出しリスクを取りたがらないということもありますが、不景気だからあえて借金する企業も少なく、資金を必要としているのは資金繰りに窮する企業が多いというように悪循環に陥っている側面が強いと思います。(まさに不景気ならではの状況です。) どこかしら景気のいい国でもあればお金のめぐりも良くなるのでしょうが、世界的に明るい話がないので政策だけで何とかするのはなかなか難しい状況です。 とにかく無理やりにでもお金を民間に使わせることでお金の流れを良くしようというのが公共事業や○○手当てなどの政策です。政府の借金が増えても景気が良くなったり、経済成長が伴ったりすれば借金は返せるという理屈です。 (うまく景気回復や経済成長が伴わない場合は借金は増えていくことになります。) 信用創造については過去にも回答していますので興味がおありでしたらご覧ください。 『世界の経済の仕組みは』 >どのようにして成り立っているのでしょうか? >例えば、この地球上にある貨幣などは突然消えてなくなることはないと思います… >それなのに、なぜ世界のほとんどの国々が不景気に陥るのでしょうか? http://okwave.jp/qa/q7035064.html ※間違いなどありましたらご指摘ください。
お礼
ご返答ありがとうございます。 なるほど、でした。 実際の貨幣の量はかわらないと仮定しても、 信用創造により、実際の手持ち貨幣以上にお金を使えるんですね。 経済が好調に回っていれば、「実際の手持ち貨幣」以上にお金を使える、 つまり、不景気時と同等の手持ち貨幣しか無くとも、裕福なくらしができる・・・ そのようなニュアンスなのでしょうか。
- rikukoro2
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日本の紙幣流通額は2009年3月末現在において現金ベースで81兆4,215億円です。 しかし実際の市場で取り扱い金額ははるかにあるのです。 たとえば日本の借金は約1000兆円ほどありますが、それは国債というもので金銭の代わりになっているのです ほかに貨幣の代替価値のある金などの希少金属、そして何より他国の通貨「ドル、ユーロ」などの存在もあります たとえば円をドルに変えれば、市場にある円は減りますが、紙幣が消えてなくなるわけではありません 質問者の質問は『全部のお金』=『紙幣・通貨(円)』という条件下にのみいえることです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 かなり大雑把な質問になってしまい、すみませんでした。 当然、『全部のお金』=『紙幣・通貨(円)』というものだけではないというのは なんとなく判っていましたが、皆が皆、「お金が無い、所得が減った」や 「売上が下がった、もう資金が無い、給料が払えない」など言うのを聞いて、 どこにもお金が無いのなら、いままで潤っていた時のお金はどこで滞っているのだろう? と漠然と疑問に思っていたのです。
- adobe_san
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単に「メーカー」が今後会社温存の為に蓄えるです。 「家庭(50:給料賞与カット)」→ 「小売店(50:皆が買い渋るのであまり売れない)」→ 「メーカー(50:生産が落ちる)」→ 「メーカー(50:今後会社温存の為の蓄え)」→ 「家庭(50:給料賞与カット)」→・・・
お礼
早速の回答ありがとうございます。 ちなみに私はメーカー勤務なのですが、 会社にはそんなに蓄えがありません。 短期借入しながらの資金繰りがやっとな感じです。 とてもメーカーが蓄えてるとは思えません。 と、いうことは、同じメーカーでもお金が偏ってるんですね。
お礼
丁寧な解説、ありがとうございました。 ざっくばらんに言うと「一部の人間や企業が、使える機会に使わずに、ずっと溜め込んでいる」 ということなのですね。 億万長者数人が、思い切ってお金を大量に使っても、それだけじゃ経済は活性化しない。 「全員がいっせいに」お金を使い始めないと経済は動かない。 さあ、お金を使いましょう!と号令をかけても、抜け駆けして溜め込むやつが居る・・・と思うと 使うのを躊躇してしまう。 打開策って、あるのでしょうかね(汗)