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どうやってセシウムだけを検査するの
良くマスコミではセシウムの濃度が何ベクレルなどとありますが、どうしてそれがセシウムの放射線と変わるのでしょうか。 区別はできないと信じている者です。原理を教えてください。
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外部被曝に関するセシウムだけが測定しやすいからだと思います。 (ヨウ素の場合は半減期が8日なことから安心して測定していないため。まだ、燃料が核反応して放出されているのではないかという情報も8月中旬頃にありました。) また、日本の政府はICRPの意見を支持していることから、下のURLの矢ケ崎先生の意見の様に 「<γ線>1メートル超えるのはこれのみ。ICRPは、γ線しか見ていない。」のだと思います。 α線、β線は、短い距離しか届かず、 その範囲で持っている力を全部出し切ってしまうので、器官や食で体内被曝すると細胞に強い影響をうけます。 =========================== (2)の内部被曝を外部被曝の違いの図をご参照ください。 http://www.radiationdefense.jp/housya/toha 放射線は核種によって線の波形を持っています。 琉球大学名誉教授 矢ケ崎克馬氏の核種と放射線の違いをご参照ください。 http://iwakamiyasumi.com/archives/9892 ●α線、β線、γ線の性質の違い <α線> 40マイクロメートル(紙の厚さくらい)しか飛ばない。でもエネルギーは4メガエレクトロンボルト。100万個の分子を切断。1回の分子切断でエネルギーを失うのですぐ止まる。短い距離でもものすごいエネルギー。 <β線> 1センチ飛ぶ。エネルギーは1メガエレクトロンボルト。 2万5千個の分子切断。 <γ線> 体に入っても、エネルギーを余らせて、背後に突き抜けてしまう。相互作用少ない。(直接当たったところにしか作用しない) 外部被曝の場合は <α線>4センチ5ミリ <β線>1メートル <γ線>1メートル超えるのはこれのみ。ICRPは、γ線しか見ていない。 ホールボディカウンタでα線β線は計りにくいことについて http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/189.html
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- ww5
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検査対象である試料をγ線スペクトル分析器にかけるから。それで判明する。 よく使われるのはゲルマニウム検出器。 食品や土壌の放射能検査もこれでやってるが、金庫のように厚い遮蔽枠をつくってその中に資料を入れて測定してる。時々TVにも出てきますよ。 スペクトル分析器は放出されてる放射線の特性を把握する。 放射線の特性が把握できれば、対象にどのような放射性物質がどのくらい存在しているのかが、分析可能になる。 つまりこれは、放射性物質の種類と、その放射線の量(強さ)が同時に測定できる。(試料の重量も測定しておけば、これらからそれぞれの放射性物質の放射能の量が判明する。キログラム当たり何ベクレルとかが) これに対し普通の放射線量計は、放射線の量(強さ)しか測定できない。 どんな放射性物質があるのか、その種類は普通の放射線量計では分からない。 なのでそれでは困るとして、パワー素人がスペクトル分析型の携帯放射線量計を入手する動きも一部ではある。 言い方を変えれば、 ↓ スペクトル分析器で測定するのはγ線。 γ線は電磁波。電磁波には周波数がある。 不安定な原子は変成するが、その時にγ線が出る事がある。(放射能を持った放射性物質が崩壊時にγ放射線を出す、ということ) 変成する原子の種類によって、出てくるγ線の周波数特性が異なる。多くの原子が沢山の複数のγ線周波数を出す。 このγ線の周波数の特性は、その原子に固有な形態で、、、 なので出て来たそのγ線の周波数の特性を測定すれば、γ線を出した原子の種類を特定できる。 ちなみに、、、、 検査機関が発表した最近のスペクトル分析グラフを見てみたら、I-132のスペクトルの一つのピークが、Cs-137のピークにカブさってるのね。 これだと老眼の人はその部分を見ただけでは、事故直後の試料からは、Cs-137とI-132を視覚的に分離できない可能性があるw (分解能が低いとか) 質問者さんが「区別はできないと信じている」と言うだけの余地はあるわけだ。 だがI-132のスペクトルは他にも沢山ピークがあるため、他のピークからI-132の量を確定し、その後にCs-137とカブさるチャンネルのピーク量を計算して求め、そのチャンネルの総量からそれを引いて、Cs-137の量を特定できる。 ま、この時当然バックグランド量も引いとく。 分解能の低い機器、分解能の悪い老眼視力でも、こうすればOK。 この辺は物理・化学・工学実験の基礎ですわ。(医学実習でも?)
お礼
回答有難うございました。 よく理解できました。 医学生も実習してくれているといいのですけどね・・・・・
1番です。 ガンマ線は電磁波です。 簡単にいうと光と同じもの。 目でモノをみると色の違いがわかるように可視光線は一種類ではありません。 ガンマ線は可視光線より波長が短くて目でみえません。可視光線と同じように一種類ではなく、色の違いに相当するバリエーションがあります。 ガンマ線は可視光線と同じようにいくつかの固有の波長(振動数と考えてもいい)をもつ基本的な光たちの合成とみることができます。 プリズムで光を分光できたり、雨が降ったあとに虹がみえるのは、このように分解・合成ができるからです。どの「基本的な光」たちをどれだけ含んでいるかというのが、核種によって決まっています。 直感的ないいかたをすると、例えばセシウム131にはセシウム131の色のようなものがあると思ってください。実際の測定結果に対してその色の違いと強さを分析(スペクトル分解)した結果、放射性物質の核種とそれごとの放射線の強さがわかるのです。
お礼
回答有難うございました。 私も必死に勉強しやっと理解できました。
放出されるガンマ線のスペクトルが元素によって固有だから。
補足
早速の回答ありがとうございました。 この場合のスペクトルとはどういう意味なんでしょうか。 またどうやって測定するのでしょうか。 一般の放射線測量計(携帯等)では区別できないですよね。
お礼
ご丁寧な回答有難うございました。 物凄く有益な情報です、ここで眠らせるには惜しいのでfacebookで紹介させていただきます。