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質問者が選んだベストアンサー
まず、上昇気流が何故起きるかはご存知ですか? 一部の空気が暖められると、暖められた空気が膨らみ、膨らんだ分だけ比重が軽くなり、周囲の冷たく比重が重い空気が下に潜り込むため、軽くなった空気が上に押し上げられます。 これが上昇気流です。 暖められた空気と周囲の冷たい空気との比重に差があればあるほど、上昇気流の力は強くなります。 では、周囲の空気が元々暖かくて軽ければどうでしょうか? 一部の空気を多少暖めたところで、周囲の空気が元々暖かくて軽ければ、周囲の空気との間で比重の差が大きくならず、上昇気流の力は弱くなってしまいます。 水蒸気は空気よりも比重が軽いので、水蒸気を多く含んだ空気は比重が軽くなります。 周囲の空気が元々暖かくて軽いうえに水蒸気も多く含んでいたら、余計に上昇気流の力は弱くなってしまいます。 台風は強い上昇気流によって海面付近の水蒸気が大量に上空に持ち上げられることで発生します。したがって、大気が全体が暖かくて軽い状態では強い上昇気流が発生しないので、台風も発生しにくくなります。
お礼
とてもわかりやすかったです。ありがとうございます!