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土の中の放射性セシウムにいて
原発事故の後、土壌からもセシウムが検出され、お米からもセシウムが検出されました。 前にテレビでセシウムは煮ても焼いても消えず、土からどけても移動するだけと言っていました。 そこで疑問なのですが、今回のように米からもセシウムが検出されるということは、原発から土の中に落ちてきたセシウムが、お米に移ったという事で、その分田んぼの土にあったセシウムは減ったという事になるのでしょうかか? なんか子供レベルですみません。よろしくお願いします。
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はい、その通りです。 土壌の放射性物質を除去するために、放射性物質を吸収しやすい特定の植物(向日葵等)を栽培…育ったところで伐採して放射性廃棄物として処理するという方法もあります。 しかし、放射性物質が余所から風や雨や河川の水を通して再びそこの土壌に追加される可能性もありますので「一度植物が放射能を吸ったからその場所はもう大丈夫」という事にはなりません。 しばらくの間は、放射線量計測や放射能検査を継続する必要があるでしょう。
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若干誤解をしている人がいるのでまず補足から 現在報道されているのは「玄米の」放射性物質の量。玄米の中でセシウムは主に糠に含まれるので精米して白米にすると放射線量はぐっと減ります。また、セシウムは放射性物質としての半減期は30年と長いですが、化学的性質の似たカリウムが摂取、排出量ともにかなり多いため、体に入ったセシウムはカリウムとともに排出されます。 さて、コメからセシウムが検出されたということは田んぼからイネにセシウムが移ったということです。 ただそれで田んぼのセシウムが減るかどうかとは別問題です。 セシウムは泥に吸着される性質があります。河川の上流のようにセシウムを吸収しにくい土壌からの田んぼへのセシウムの流入はまだ続いているはずです、その出入りの量に比べて植物の吸収する量が小さければ植物による吸収は無視できます。 また、上に書いたように泥はセシウムを強く吸着し、吸着されたセシウムはちょっとのことでは泥から離れません。 植物がセシウムやカリウムを吸収するには水溶液としてですから、泥に吸着されたセシウムを植物が吸収する可能性はかなり低くなります。 泥のごく表面にセシウムが”乗っている”状態と、泥がセシウムをがっちり吸着している状態とでは植物に対する移行性が大きく異なる。 で、「田んぼの泥のセシウム濃度」だけに着目するだけではこの2つの違いが出てこないので判断を誤ると私は思っています。
お礼
詳しく書いてくださりありがとうございます。セシウムが水にあるのと土ががっちりつかんでいるのとでは違うのですね。他からまた入ってきたりと単純にはいかないのですね。難しい問題ですね。精米の段階で付着といのも発見です。なんか嫌になっちゃいすが、この中で生きていくしかないので・・・複雑です。
なかなか鋭い指摘であると思います。脱穀して精米しているのだから、稲藁のように、表面に付着したものとは考えにくいですよね。精米の過程で、多少、付着した可能性も捨てきれませんが。 米の場合、水田なので、雨水などに溶けたセシウムが、土壌に沈殿して、根から吸収されたということが主たる原因となるのではないでしょうか。米に吸われた分だけ、土壌のセシウムは減ることになりますね。 基準値以下と言えども、全国へ、放射能が分散していくことになるということですね。
お礼
遅くなってごめんなさい。少しは減っていって畑や水田からは早くなくなるのかなぁと思ったのですが、分散していく現実もちょっと怖いですね。ありがとうございました。
お礼
遅くなてごめんなさい。コメントありがとうございます。なんとなくイメージできました。それにしても向日葵などが放射性廃棄物になってしまうなんて、さびしい現実ですね。