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投機筋の利益確定方法とは?
- 投機筋等の円買いが活発に行われる中、売り一辺倒の投機筋はどのように利益確定をしているのでしょうか?
- 長い上髭を出す場面で利益確定をし、再度円買いを進めるのでしょうか?
- ポンド円を例にとると、投機筋はショートポジションを持ち続けているのか、小出しに決済を繰り返し円買いを続けているのか知りたいです。
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ANo.3です。お役に立ててよかったです。 じつはFXはふだんの売買対象ではなく、一般的なマーケットの仕組みとしてお話させていただきました。 ですから私自身も改めて勉強になりました。 思ったとおり為替市場での投機筋は過大評価されているらしいこともわかりました。 「投機筋は流れに乗る」と言う表現がありますが、そのせいで「相場を動かしている」と思われているのが実態だと思います。 政府・日銀が介入しても大きな流れは変えられないのを見てもよく分かります。 先日の介入は4兆円規模と言いますし、アナウンス効果もあいまって、いわば巨大な投機筋のはずなのにあっけなく相場は戻ってしまいました。 これだけをみても投機の力は過大評価されています。 過去最大の4兆円規模=4日の円売り介入-政府・日銀 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201108/2011080500933 話がそれましたが、ポンドのチャートを見ると主要通貨に対して独歩安ですから、ファンダメンタルズによるもの、ポンドの需給変化などが大きな要因なのではないでしょうか? もちろんそこに投機筋も乗っかったと思いますが。 こちらのブログも参考になるかもしれません。 『MarketHack』 ポンド を含む記事 http://markethack.net/search?q=%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%89 予想は当たったりはずれたりですが、相場の見方などとてもためになります。「通貨戦争」の項は面白いですよ。 --------------------------------------------- なお、前回表現に間違いがありました。 「いまの値位置が需給バランスが取れた状態」ですが、 マーケットの需給は常に一致していないとそもそも値が付きませんから、「思惑が拮抗した状態」というのが正しいかもしれません。 これに関連して「本来のレート」というのも、中国元のように市場原理がきちんと働かない通貨に関しては言えると思うのですが、マーケットがきちんと開かれている市場では、いま付いている値段が実需も含めた参加者の総意といえるので、「本来のレート」というのは学者さんの頭の中にしかないのでは?と思います。 たとえば、今の値段が「高いな」「安いな」と見ているだけの人にはそれぞれ「望むレート」というのはあっても、実際にマーケットに参加している人ならば「高ければ売り」「安ければ買い」と行動に移すので、目の前で売買されている値段こそが本来のレートなのではないでしょうか? これは推測ですが、「本来のレート」というのは「今のレートは投機筋が無理矢理動かして決めている」という考え方が支配的なので「本来のレートが別にあるはず」と考えるのが当たり前のようになってしまったのだと思います。 新聞・TVの論調も「投機=思い通りに相場を動かして大儲け」というのがほとんどです。投機筋も大損することがあるはずなのですが、それをあえて言うと投機を悪者にできなくなって受けが悪いのかもしれません。 --------------------------------------------- 今の円高について言えば、今の円高の「流れ」は米国の量的緩和でドルがじゃぶじゃぶになっていることによる「意図的な通貨安戦争」の結果と言う見方もあります。 たしかに、投機が仮に10%以下だとすれば、1日に数10兆円の売買高があるドル・円市場を長期間一方向に動かし続けると考えるのはちょっと無理があります。 米国通貨供給量(1Billionドル≒800億円) http://en.wikipedia.org/wiki/File:Components_of_US_Money_supply.svg 外国為替市場>世界での取引規模 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E7%82%BA%E6%9B%BF%E5%B8%82%E5%A0%B4#.E4.B8.96.E7.95.8C.E3.81.A7.E3.81.AE.E5.8F.96.E5.BC.95.E8.A6.8F.E6.A8.A1 --------------------------------------------- 蛇足ながら、投機筋のようにビジネスで相場に参加している人たちは手仕舞いに困るようなマーケットには基本的に参加しないといわれています。通貨市場が好まれるのもたっぷり流動性があって自分たちのポジションくらいではびくともしないからとのこと。 実際、4兆円の介入ですら市場はあっさり吸収してしまいました。 以上、長くなりましたが、為替市場、特にポンドは詳しくないので私が言えるのはどうしても一般論になってしまいます。ご容赦ください。 それにあくまで個人的見解に過ぎませんから、人によっては異論だらけだと思います。 何か気付きましたら教えてください。
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投機の実態ってほんとに情報が少ないんですよね。 個人的には「為替は9割が投機」というのはなんとなくしっくりきていなかったので改めて調べてみました。 で、見つかったのが以下の記事です。 『BBCでリスク回避、続投機筋はいない等』>6.ID為替「その2、投機筋は意外といないのが真実」 http://www.gaitame.com/blog/nomura_report/2011/05/20110505094556.html この記事が正しいのかどうか分かりませんが、ほかにデータがないので参考にさせてもらいます。 <抜粋> --------------------------------------------------------------- >BISへ報告する日銀の統計では日本の4月の1日の平均為替取引高は1,989億ドル…うち対顧客取引は217億ドル >従って、対顧客217億ドルが相場を動かす原点でありそこへ投機筋がどれだけ入っているかだ。 >ヘッジファンドも邦銀で取引をする。ただ1回の取引額が大きくても平均すれば小さく、また1日でポジションを閉じるのも多いのが彼らの取引である。長期でポジションを取る場合は商品がからみ対内対外債券取引に計上され捕捉できる。 --------------------------------------------------------------- という見方が正しければ【217億ドル/1,989億ドル】で投機取引は全体の11%以下ということになります。 ちなみによく取り上げられる「シカゴIMMの非商業(投機)ポジション」は多いときで~60,000枚くらいで推移しています。 1枚が1,250万円→今のレートで約16万ドルなので 60,000枚×16万ドル=【96億ドル】となります。 ですから、1日の取引高1,989億ドルに対して建て玉96億ドルということになります。 この数字を見ても、投機が言われるほど巨大(9割)なのかちょっと疑問です。 『シカゴ筋ポジション』 http://www.forexwatcher.com/cmepos.htm 『IMMの通貨別コントラクトの単位』 http://fxshonan1.cocolog-nifty.com/kawasedangi/2010/02/imm-7f68.html 次に一口に投機筋といっても、大きいところでは投資銀行や有名ヘッジファンドなどから中・小ヘッジファンドに個人のFX取引まで千差万別なので、売りも買いもポジションサイズも長・短も実に様々だと思います。 ですから、抵抗線などの特定のポイントやストップ発動による荒れた場面でもないかぎり手仕舞いが一度に同方向に集中することは少ないのではないかと思います。 それに基本的には分割して閉じられることがほとんどでしょうからなおさらです。 >リーマンショック以前は200円~250円間程度で推移 >書込み時点で124.45円と100円も下落した状態 >この価格差を発生させた程のショートポジションを決済すればポンドは相当上昇をする事になりますがリーマンショック後は160円以下での推移 >投機筋は利益確定をせず、これらのショートポジションを持ち続けているのでしょうか? この指摘については、リーマンショック依然の買いポジションを考える必要があると思います。 下落時点では買いポジションの投げで売り手仕舞いが増加したはずです。 その手仕舞いの売りが利益確定の買い戻し注文を吸収したとは考えられないでしょうか? その後も損切りできずに塩漬けになった買いポジションは戻りがあるたび「ヤレヤレの売り」を出してくるので、失敗した買いポジションが整理し終わるまで散発的に売りは出ていたと思われます。 現在ではさすがに日柄整理も終了しているでしょうから、いまの値位置が需給バランスが取れた状態なのではないでしょうか? なお、オプションがらみの複雑なポジションも相場上昇で利益が出るタイプのものであれば、ポジション解消のときには売り注文と同じように作用しますので、通常のロングやショートと同じように考えて差し支えないと思います。 分かりにくい点があればご指摘ください。
お礼
ご回答頂き有難うございます。 為になるお話、勉強になります。 なる程、リーマンショック以前は個人投資家などのロングポジションが多過ぎた状態、 いわゆる買われ過ぎの為、下落時、投機筋が小分けで利確決済を繰り返しても 個人投資家のストップの数の方が多い為、更に下落が続いたと考えられるのですね。 最安値で118円程度だったと記憶してますが、 底値になった際、ショートポジションの持つ含み益では200円まで戻す圧力は無く 単純に安値と言う事でロングポジションが増え160円程度まで戻した。 と言う事でしょうか? そうなりますと今回のポンド下落(現在、125円程度)も同じ様に捉えられますか? 或いは本来のレート基準から見て安過ぎでしょうか? ビッグマック指数から推測致しますと安過ぎる様に感じますが、 今回の暴動等も有りオリンピックを1年後に控えていても上昇する要素が乏しいと 思ってしまいます。 更にご意見を伺えますと助かります。
良く知っている訳ではありませんが、例えば通貨オプション取引とセットでやっているんじゃなですか。 ポンド円だったら、大量のポンド空売りをしかけると同時に、ポンドのプットオプションを持っておけば、あとでどれだけポンドが下がっても元の値段で買い戻せます。あるいはノックアウトオプション付きのデリバティブの売り手になる等のやり方もあります(株式市場ではこれが多いですよね)。オプション取引は、市場には目に見える形で現れないので、仕掛ける時には便利だと思います。
お礼
ご回答頂き有難うございます。 「ポンドのプットオプションを持っておけば、あとでどれだけポンドが下がっても元の値段で買い戻せます。」 オプションですか? その辺りの仕組みが全く解りませんので勉強をして見ます。 今しばらく皆さんの意見を聞かせて頂けますと助かります。
- yana1945
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今、円買いに新規参入しているのは、 ヨーロッパから引き上げた資金、アメリカから引き上げた資金 の保有者です。 (欧米の株、債権の売却、不動産売却) 過去のリーマンショック時の投資とは別に、4兆8千億~ 5兆6千億円が、買うものを物色しているのです。 財務省の8月4日の介入が、効果が極めて限定的なのは、 この投資家の投入資金量の見誤りです。
お礼
ご回答頂き有難うございます。 「過去のリーマンショック時の投資とは別に、4兆8千億~ 5兆6千億円が、買うものを物色しているのです。」 ですか・・・ 確かに相場を動かす力がある資金量ですね。 ただ、現在の一方的な下落は相当数の同意を得て動いている事になり、 個人の方々では一方的な同意は得辛く可也戻りが発生するのではないかと思います。 あの極端な下攻めの仕方とまた数回試して底抜けが出来ないとなった場合の 反転、買い上がり具合はヘッジファンド等(投機筋)からの仕掛けではないかと感じております。 今しばらく皆さんの意見を聞かせて頂けますと助かります。
お礼
再度のご回答有難うございます。 深甚なるご考察、大変感服いたしました。 当方、元々オーストラリアドルの取引を主にして居りますが、 故有りでポンドのロングポジションを今年の初めから多少持ち続けてます。 5月の連休辺りからの下落で大分、買い下がり入れ替え処理にて平均値を 下げる対応はしたのですが現在のレートからみると高めのポジションをまだ、 そこそこ所持して居ります。 そんな当方から見ても一度、110円~115円程度まで落ちないと 上昇エネルギーが湧いて来ないのかと感じて居る次第です。 現在、国内・海外ともバケーション時期となりそれ程、極端な下攻めが 行われる事は無いかもしれませんが、市場が薄ければ薄い程、下落させる事も 容易くなるでしょうからより警戒をして居ります。 今しばらく閉める事はご容赦を頂きご意見等、伺わせて頂きたく考えて居ります。