国防論の合理性
国防論にも合理性が論理に必要だと思います。
自衛隊を増強すべきでないと考える相手を説得するのですが、国防の大きさの目標と効率と経済について国防論を語るという先輩に尋ねたら、彼には答えが用意できていませんでした。
彼には合理性が無く、他国例えば中国に襲われるという強迫観念という感情だけに突き動かされて国防論を話す人でした。
国防論を豪胆とか、楽観とか、臆病とかの情念では語れません。
論理には合理性がないとひとを説得も出来ぬと思います。
そこでお尋ねします。
日本の戦力はどの国とどの国の間に位置するべきか、どのくらいの費用とGNPに対する割合にするべきかお答えください。
たとえば中国とかつて戦争状態にあった台湾が、いままた対中国外交に侵略、国家存亡の危機を迎えていますが、日本は台湾以上の戦力を持つのか同程度なのか、目標戦力の大きさはどうでしょう。
たとえば戦力を比較したジェーン年鑑というのがあると聞いた覚えがあります。
最適な情報源にはジェーン年鑑じゃないかもしれませんが、どの情報源を用いるか、どの尺度にするか、そして日本は現在何番目で、現状の情勢で戦力の大きさが何番目になるべきか、またはどの国とどの国の間に位置するべきか、どのくらいの費用とGNPに対する割合にするべきか、上記についてあなたのお考えaを聞かせて下さい。
今の国防論にそういう観点が欠けているように見えます。
ところで軍隊は社会に働きかける企業組織のひとつです。だから経済と効率を企業として自衛隊も日本軍も考えるべきでしょう。
たとえばアメリカ軍では物量差、面積差、人口差、産業経済差、戦闘経験量という国力差で他国を圧倒しています。
それら以上にアメリカ軍では最大効率をもとめて進化増強を毎年繰り返し、軍産学協力して軍の経営を行っているようです。
クオリティを高める構造組織とそれを毎年行動に継続する力がアメリカにあります。
これがアメリカには最強の軍事力がある理由の1つでしょう。
アメリカ軍には物量差の様な日本にまねのできぬ部分と、クオリティ改善活動のような見習わねばならぬ部分があるのです。
見習うためには合理的国防論をするために国防力規模の大きさの目標と効率向上の目指す仕組みと軍の経済について語らねばいけないとおもいます。
それが上記aの問いの理由です。
そして日本では守備力が必要とされています。
日本に必要な戦力は以前の太平洋戦争時代の様な侵攻力ではありません。
ところが日本の歴史には守備力の大きな組織が今までありません。
たとえば自衛隊は天皇の部分に総理大臣と名が変わっただけで、太平洋戦争時のままの形態の組織です。
天皇のために海外の他国を侵攻する兵はたくさんいて、かつては組織もあったのは確かです。
侵攻力と守備力は軍の働きを二分するのですが、太平洋戦争後の日本は天皇ではなく、民衆を守らねばならないので、戦前の軍隊と組織の在り方、働き方とは全く別の目標と評価方法を現在の自衛隊には持たねばならないはずです。
民衆を守り、海に囲まれた日本の輸送を守り、家族の命を守る専守の軍をどのようにして組めるのか、どのようにしてかつての侵攻に偏った軍隊様式から脱却できるのか、その専守防衛の精神を組織として維持されるように担保されるのか、自衛隊保持反対派に示すにはどのようにしたらよいか質問Bにお答えください。
旧態の日本軍と同じ組織であれば、日本人の性状と群集心理の生み出す結果は、太平洋戦争時代の結果と同一にしかなりようがありません。
旧態依然の軍隊方式では日本軍増強反対派を説得するのは無理でしょう。
旧態の日本軍は民衆に危害を加え、丸腰の民間船を海に送り出しました。
ただのいちども民衆や輸送船団の安全を守った事がありません。
そして大将が戦線離脱、敵前逃亡しても大将は罰さえ受けず、捕虜に対しても、人間として扱わず、将のあるものは捕虜を狩りの対象として喰らったのです。
断罪し、反省する組織、向上対策を生み出す組織に日本軍を変革できねば反対派を説得できません。
質問aとBにお応えをお願いします。
お礼
大変助かりました。解決しました、ありがとうございました^^