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クック諸島の国家承認について
- 平成23年3月25日に日本がクック諸島を国家として承認したというニュース、遅ればせながら知りました。
- クック諸島はニュージーランドとの自由連合ですが、なぜ今、承認なのでしょう?同じ自由連合形態のパラオやマーシャル諸島は以前から承認しているのに対しても扱いが違いますし、最近になって承認に踏み切るような情勢変化があったのでしょうか?
- また、パラオやマーシャル諸島は国連加盟国なのに対し、クック諸島はまだ国連に入ってないようですが、同じ自由連合国でなぜ違うのでしょうか?あるいは、今年あたり国連に加盟しそうだというので、先手を取って承認したのでしょうか?
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日本側の新聞に載っていたかは全く読んでないのでわかりませんが、 向こう側では3月28日のcook island newsに出てますね。 http://cookislandsnews.com/index.php?option=com_content&view=article&id=1115%3Aformal-ties-set-with-japan&Itemid=96 短いリリースですが、交渉は5年越しのようです。 クック諸島政府は近年、国際機関加入への働きかけを続けているので、今回の承認はその一環であって、 "今"というタイミングは単純に交渉の終了を意味しているだけではないでしょうか。 そもそも相手からの働きかけが無ければ、国家は国家を認識できないわけですから。 そして政府の判断は法的に正当か?をチェックするには、 モンテビデオ条約における国家承認の4つの要件を満たしているかを チェックすればよいわけですよね。 a)永続的に人が住んでいること b)領土が定義されていること c)政府が存在すること d)他の国家と関係性を持っていること(国際機関に参加できること) わざわざ外務省が参考2、参考3としてあげている情報は この基準に違反していませんよー、問題ないですよーという宣言でもあるわけです。 もちろん、これらの基準を満たしていても、最終的に国家として承認しないという判断も 日本政府の自由であるわけです。未だ承認を受けない国家が居ても、それは問題ないわけです。 その上で、優先的に承認をすすめた(あるいは積極的なアプローチがあった)ことに 何らかの事情があるとすれば、就任早々のヘンリー・プナ首相の言うとおり、 あちらの政策としての日本からの開発資本誘致の意図もあるんじゃないでしょうか。 投資話はお互いが儲かりますからねー。
お礼
詳しい回答、ありがとうございました。 貴重な情報、興味深く拝見しました。 5年間も国交正常化交渉が行われていたとは知りませんでした。 尤も、こういうのは正式決定までは国家機密だから、伝わるわけないか。 でも、5年前も、それ以前もクック諸島の国際的地位に変化はないのにね。 やはり、経済的理由でクック側がアプローチしだしたのが5年前ですか。 そういえば、8年ほど前にまとまった休みが取れたので、南の島に旅行するつもりでクック諸島も候補にしたけどパック旅行がなくて断念したことがありますが、最近では旅行社によってはツアーを企画してるようなので、そういった所に現れているのかも知れませんね。