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メルトスルーに付いて、教えて下さい。
最近IEAUの記事でメルトスルーを目にしますが、古い人間で知識も少なく、思い浮かぶ事と言えば 昔の映画、チャイナシンドロームの事位い、何処まで,現在進行中で在るのか、お解りになる方に, お教えていただければ幸いです。
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- Saturn5
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まず、メルトダウンはかなり一般的に知られた用語になってきたように 感じますが、メルトスルーはまだ一般的ではありません。 そして、抗議の意味でのメルトダウンに含まれるものだと思います。 核燃料はジルコニウムの合金で棒状になっています。 これは核分裂反応で自然に発熱します。 正常な発電時ではこの熱で水蒸気を作ってタービンを回して発電をします。 しかし、今回の事故では津波によって冷却システムが失われたので、 燃料棒が加熱し、1000℃を超えたと思われます。 自分の熱によって燃料棒が融け落ちることがメルトダウンです。 そして、それが大量にあり、1500℃以上になると圧力容器や格納容器を 解かして外部に出てきます。これがメルトスルーです。 さらに発熱が続くと、地面を解かして中国(アメリカから見た地球の裏側?) まで到達するというのがチャイナ・シンドロームです。 今回の福島第一の事故では、地震直後にメルトダウンが起こりましたが、 その後で海水を注入することによって燃料棒の温度は100~300℃くらいに 保たれているようです。とりあえずに、更なるメルトダウンは無いようです。 しかし、それでもかなりの高温ですので、ヨウ素やセシウムなどの比較的 沸点の低い放射性物質が空気中に放出され続けています。 さらに、露出した燃料に大量の冷却水を注入することによって膨大な高レベルの 汚染水が発生し続けています。現在、この処理にゼオライトが有力視されていますが、 放射性物質を吸収させたゼオライトをどのように処理するのかは決まっていません。
お礼
専門的な回答、有難う御座います。