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雑菌が歯の神経に入った場合の初期症状。
始めまして、よろしくお願いします。治療後の歯の痛みとともに、体の不調、足のしびれ、風邪のような吐き気が続いています。治療後の歯から虫歯菌や歯周病菌などの雑菌が神経に入った場合、どのような初期症状が起こるのでしょうか。雑菌が神経に入った場合、子作りはあきらめたほうがいいなどという噂を聞いた覚えがあります(睾丸炎によるものなのか)。解る方、よろしくお願いします。
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>治療後の歯の痛みとともに、体の不調、足のしびれ、風邪のような吐き気が続いています。治療後の歯から虫歯菌や歯周病菌などの雑菌が神経に入った場合、どのような初期症状が起こるのでしょうか。 この症状は歯とは関係ありません。歯の治療により雑菌が全身の神経に入るということはあり得ません。 >雑菌が神経に入った場合、子作りはあきらめたほうがいいなどという噂を聞いた覚えがあります。 デマです。 俗に「歯の神経」と呼ばれているものは、実は神経ではありません。歯の中には歯を作る細胞や歯に栄養を与える血管、血管を支える繊維、雑菌が侵入した時にこれと戦う白血球、そして歯の感覚を感じる神経などが入っています。「歯の神経」と呼ばれているものは、これらが組み合わさったもので正式には「歯髄(しずい)」と呼ばれています。虫歯のばい菌がこの歯髄に入ると、まず歯髄の中の白血球が戦います。それと同時に、雑菌が周囲に広がらないように歯の中に防御壁を作ります。 この時点の症状は、冷たいモノや熱いもので歯がしみる、噛むと痛いなどです。 この時点で雑菌は歯の中の一部分にいるだけで、歯の中全体には広がっていません。当然、全身には広がっていません。ですから、「体の不調、足のしびれ、風邪のような吐き気」といった全身症状は現れません。 雑菌の勢力が強くなり、歯の細胞が作った防御壁を突破すると、歯に激痛を生じます。歯医者さんで、「神経に虫歯のばい菌が入ったから神経を取りましょう。」と言われるのはこの段階です。この時、ばい菌はまだ歯の中だけにとどまっていて、全身には広がっていません。したがって全身症状は現れません。ただし、痛みで眠れなかったりすると、睡眠不足による症状、たとえば疲れが残っているとかいった症状が現れます。これは雑菌による症状ではなく、睡眠不足による症状です。 ばい菌の勢力がさらに強くなると、ばい菌が歯の外へ出てきます。しかし、歯は顎の骨の中に植わっているので、ばい菌は骨の中で病巣を作ります。この時には顎が腫れあがって激痛を生じます。顎の骨の中でばい菌が暴れているので高熱が出ることもあります。この段階になると病院へ入院して治療を受けることになります。入院の目的は、ばい菌が顎の骨から出て全身へ広がるのを防ぐことです。つまり、この段階でもまだばい菌は全身に広がっていないのです。 ばい菌がさらに強くなると、顎の骨から出て全身へ広がるようになります。この場合は高い確率で死亡します。戦前の抗生物質のない時代には、大きな病院で年間平均1人から2人程度が虫歯のばい菌が全身へ広がり死亡したと言われています。 虫歯のばい菌が歯の神経(正しくは神経ではなく歯髄)に入ったとしても、それだけでは痛いだけで、どうということはありません。 ばい菌が睾丸まで到達するより、心臓に到達して死亡する方が速いですから、もし万一そんな状態になったら、子供が作れなくなる前に生存できなくなります。現在のデータがないので実際どの程度の人がそういう状態になるのかわかりませんが、私の印象では年間に日本全体で1人程度が虫歯のばい菌が全身に回るような状態で死亡するのではないかと思います。万一ではなく億一ですね。
お礼
回答ありがとうございます。診察していただいた医師から、”足に痺れはないか”と質問されたことを思い出し、不安になり投稿致しました。歯髄と雑菌とを丁寧に説明していただき、ありがとうございます。