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体重計のインピーダンスについて
よく体重計にあるインピーダンスとはなんですか? 筋肉の抵抗のなにかだとはなんとなく分かるんですか、人に説明しろと言われると、上手く説明できません。 どう説明すればいいですかね? どうぞよろしくお願いします。
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インピーダンスは電気工学の専門用語で、素人向けに分かりやすく言うと電流の流れにくさの程度を指します。体重計や筋肉とは直接的には何の関係もありません。 電流の流れにくさの程度と言うと抵抗のことを思い出すかも知れませんが、直流の場合に限ってインピーダンスは抵抗と同じです。ですが、交流になると電流の流れにくさは抵抗以外の成分にも大きく影響されて、直流とは違う複雑な挙動を示します。インピーダンスは、抵抗と抵抗以外の交流に関わる成分を合わせたものと考えてください。 複雑な挙動とは、たとえば交流の周波数を変えると電流が増えたり減ったりします。また抵抗に電流が流れると電気エネルギーが消費して熱になりますが、インピーダンスでは電流が流れているのに電気エネルギーの消費がゼロになる場合もありえます。 さらに、交流の周波数を高くするほど電流は物体の表面に近い部分ほど多く流れ、物体内部には電流があまり流れなくなる現象もあります。 体重計のインピーダンスに話を戻すと、筋肉は水分の含有が多くて電流を流しやすい性質があります。これに対して体脂肪は水分の含有が少なく、電流を流しにくい性質があります。この特性を利用して、体重計で両手・両足に接触させた電極を通じて体に電流を流し込むと、電流の流れの程度で筋肉が多いのか体脂肪が多いのかがある程度推定できます。 たとえば右足と左足の間の電流の流れ具合をみると、おもに下半身の筋肉&体脂肪の様子が分かりますし、右手と左手の間の電流の流れ具合をみると上半身の筋肉&体脂肪の様子が分かります。右手と右足の間の電流の流れ具合をみると右半身の筋肉&体脂肪の様子が分かりますし、両手と両足の間の電流の流れ具合をみると体幹(胴体)の筋肉&体脂肪の様子が分かります。 ですが直流を使うと分かる程度は限られます。そこで交流の電流を流し、周波数も変えて体各部のインピーダンスを調べるとより詳しい筋肉&体脂肪の様子が分かるのです。交流の周波数を高くすると電流は体の表面近くを流れるようになるので、体の内部にある内臓脂肪は見ずに、表皮のすぐ下にある皮下脂肪の程度を見ることになります。 インピーダンスを使って筋肉や体脂肪の程度を調べる体脂肪率計は、かなりいい加減です。筋肉や体脂肪に含まれる水分の程度には個人差があり、年齢によっても大きく違いますし、1日の中でも体水分量はかなり変動しますから、正確な数値は把握困難です。測定した体脂肪率が朝夕で数%も違ってくることはよくあります。
お礼
とても詳しく説明してくださってありがとうございます!!筋肉というより、水分含有量がもとになってくるのですね。 どうもありがとうございます!