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飽和蒸気圧について質問です。
飽和蒸気圧について質問です。どうして一定温度で物質が気体でいられる量に限界があるのでしょうか?
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こんにちは。 アイスクリームは、冷凍庫の温度が十分低くないと、固まってしまいます。 なぜかというと、アイスクリームの水の分子は、0℃以下でも、たまに融けることがあるからです。 ふわふわで間に空気が入っているものが、いったん融けて再び固まることによって硬くなってしまいます。 しかし、冷凍室の温度を下げれば下げるほど、融ける頻度が少なくなります。 このように、いかなる温度でも物質には「相と相との間のゆらぎ(行き来)」があります。 同様に、100℃以下でも、水分子には液相と気相との間でのゆらぎ(行き来)があります。 温度が高くなるほど気相になる確率が上がり、温度が低くなるほど液相になる確率が上がります。 このように、「気体になりたい気持ち」と「液体になりたい気持ち」との「葛藤」の比が温度によって違うので、マクロで見ると「気温によって飽和水蒸気量は決まる」という結果がもたらされることになります。 このような、熱、ゆらぎに関する事象は、横軸を温度(絶対温度)としたときのグラフが、温度の1乗より大きい指数関数のような依存性を示すことが多いです。 飽和水蒸気圧曲線もそうなっています。
お礼
丁寧な説明ありがとうございました。とても良く分かりました。