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NEDOは何をしていたのか?
ソフトバンクの会長の基金の動きや、環境庁の風力発電構想(原発40基分を充当できる!)など新再生可エネルギーへ向けての動きがここにいたって活発で、希望を持たせますが、昨日の論調で「NEDO が何十年も年間200億以上をかけてきたのに”何も出来なかった”。いまさら何をいうのだ(新エネルギーの可能性はない)。という趣旨ですが、 http://www.nedo.go.jp/ (すみません、昨日の当ブログはリンクできませんでした。) 1)こういう見方をどう思われますか。? 2)つまるところやはりわれわれは原発から逃れられないのでしょうか?
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「何もできなかった」とかおっしゃいますが。 日本はほんの少し前まで、世界一の太陽光発電王国でした。この輝かしい「成果」に、NEDOの果たした役割は小さくありません。 http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g80704b04j.pdf ですが、国民はそれを評価するどころか、まるで日本が太陽光発電後進国であるかのように吹聴する輩が多かったのです。そういう根拠の薄い声に押されて、時の政権は財政再建の名の下に補助金の打ち切りへと動きます。 そして2005年、太陽光発電に対する補助金制度が打ち切られるとともに、日本は首位の座を独逸に明け渡すことになります。 残念ながら、国民の無理解が世界一まで上り詰めた日本の太陽光発電を衰退させた形です。 それでも、2008年末の時点で、日本は世界の太陽光発電量の16%を有する世界第3位の太陽光発電大国であり、それほど世界に後れをとっているわけではないのです。 http://www.kyuden.co.jp/energy_database_sunlight.html で、NEDOの仕事は太陽光だけではありませんので、その他様々な事業にお金をかけ、それなりの成果も上がっているのですが、いかんせん国民が評価してくれません。挙げ句、仕分けとやらでまた予算が削られて、それでこんな言われようじゃやってられないでしょうね。 もちろん、今のNEDOの事業が手放しで評価できるわけでもありませんが、もっと評価すべきは評価しないと、ちゃんと実績を上げている官民の関係者が浮かばれません。翻って、独逸という国を見てみます。この国を見ていて思うのは、自国の技術や努力に対してちゃんと評価するところを評価していることです。日本の衰退と独逸の躍進、その一番の違いは、自国の技術に対する国民の評価にあるのではないでしょうか。 省エネルギー技術は、資源小国のこれまで日本が世界をリードしていた分野でした。ですが、国民の無理解がそれをどんどん衰退させ、原子力に「頼らざるを得ない」状況を作ってしまいました。今からでも間に合うのか、私も正直わかりませんが、とにかく、まずは真っ正面からNEDOを評価してみてはいかがでしょうか。
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- GRIFFONONE
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2にお答えしますね。 自然エネルギーは現在、需要量と供給量の調整が困難です。 個人、小規模ならいいでしょうが、大規模電力供給会社にしたら、無視できない問題です。 どうやって、安定的に安くCO2を出さず供給できるか。 このことをもっと考えていかなければ、原子力発電からは脱却できないとおもいます。
お礼
ご回答ありがとうございました。 御礼が遅れました。 >個人、小規模ならいいでしょうが、大規模電力供給会社にしたら、無視できない問題です。 どうやって、安定的に安くCO2を出さず供給できるか。 このことをもっと考えていかなければ、原子力発電からは脱却できないとおもいます。 確かにそのとおりですね。彼らが風力発電などに非協力的なのは理解できます。 いずれビッグビジネス(商売)としての電力供給業は不可能になるのかもしれません。
お礼
ご丁寧なご回答ありがとうございました。 NEDO もよくやっている。添付頂いた大陽光発電など成果の出ている部分もあり、せっかちに現状で判断せずに今後に期待して盛り立てていくべきだといわれのですね。 たしかにNEDOは巨大な組織で、手がけているものも非常に多岐にわたっています。いちがいに孫社長の10億とNEDO の200億をそのまま比べるのも間違いのようです。 新エネルギーは一朝一夕に成るものではないということは分かっているのですが、やはり日本が余裕のあるうちに方向転換をして、できるだけ的を絞ってそれらに原資の多くを注ぎ込んでいかねば、結局後れを取るということだけでなく、世界的にも取り返しがつかないことになってしまうのではないかと思います。NEDO のたくさんのテーマを見てそう感じたのですが、日本は少し前にドイツよりからフランスのような原発へやや進めて新エネを手放したようにも思いました。「NEDO はなにも出来ない」というような意見が主になったのでしょうか。でもそれも中途半端なものだったのでしょう。日本の国力がそれを許したのかもしれませんが、これからはそういうわけにも行かないと思います。 >今からでも間に合うのか、私も正直わかりませんが、とにかく、まずは真っ正面からNEDOを評価してみてはいかがでしょうか 仰るように、もう少しNEDO を勉強してみたいと思います。、原発への投資をNEDO などへ振り向ければ更に脱原発は真実味を帯びてくるのではないか、そうなって欲しいと思います。 ネット情報は玉石混淆、それらが見掛けの良い一般ブログサイトに載ると、それなりの影響力も行使して怖いことにもなるのでしょうか。良くも悪くもそれらの絶対量が増えるにつれてひとつのものに対する価値観も両極端のものがはびこってくるのは必然で、結局私たち個人個人がそれらを出来るだけたくさん取り込むと同時に、それらの良し悪しを自分で判断せねばならないという情報リテラシーの重要性が今ほど高まったことはないのではないかと思います。