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訳してみたのですが...

こんにちは。 与謝野晶子の短歌、 「ああ皐月 仏蘭西の野は 火の色す 君も雛罌粟 われも雛罌粟」 を次のように、訳してみました。おかしいでしょうか。 ああ、五月のフランス! 野には、一面、真紅のひなげし... まるで燃えるようです。 そして(恋をしている)あなたと私は、 まるで、ひなげしみたいですね。

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  • cxe28284
  • ベストアンサー率21% (932/4336)
回答No.1

与謝野晶子は鉄幹に呼び寄せられ1912年5月5日に新橋を旅立ちウラジヲストック経由 シベリア鉄道で一人パリに向かった。結婚11年にして、夫の対してそれほどの情熱が あったそうです。1912年5月19日パリについた。 車窓の窓掛けの間から野生の日なげしの燃えるような緋の色が見えるとのべ 4時ジャストについた駅には、夫が地人動向で迎えに来てくれていた。 「三千里我が恋人のかたはらに柳のわたの散る日に来る」夫寛三十九歳、晶子三十三歳 彼女は夫寛を「恋人」と断言するかのように言っています。 二人は人目もはばからずひしと抱き合ったでしょうか、私はそうしなかった分 内に燃える情熱は激しいものだったと思います。 質問者さんの訳はおかしくないと思います。 ひなげしはコクリコと呼ばせているようですルビが振ってありました。 燃える火の色の様なコクリコそして貴方もコクリコ私もコクリコでよいのではと思います。 好みですね・

noname#145744
質問者

お礼

ご丁寧なご回答、ありがとうございます♪ 私は、この短歌が大好きで、特に『....コクリコ、....コクリコ』の響きが、 とても心地よく、聞こえます。 でも、それと同時にこの『君もコクリコ、われもコクリコ』が、一番、解釈が 難しいです。 ネットで検索をしてみると、次のような訳がありました。 『ああ美しい五月、フランスの野は一面真紅のひなげしが風に揺れています。 それを分け入って行くあなたも私も、たちまち、火のような紅いひなげしになってしまいそうです。』 でも、この訳は、いまいちピンと来ませんでしたが、cxe28284 さまに教えていただいたように、 夫との再会前に、車窓から、ひなげしの野をみたのでしたら、やはり、『それを分け入って行く あなたも私も、たちまち、火のような紅いひなげしになってしまいそうです』という解釈は、 違っているように思えてきます。 なぜ、晶子が、自分たちのことを『コクリコ』と表現したのか? 私には、ひなげしの「燃えるような紅」と、ふたりの「情熱」を、結びつけたように 思えてしまいます...。  でも、本当の解釈は、読み人である晶子にしか分からないのでしょうから、この部分は、 cxe28284さまの書いてくださったように、『貴方もコクリコ、私もコクリコ』のままで 良いのかもしれませんね。

その他の回答 (1)

  • kusa-mura
  • ベストアンサー率30% (7/23)
回答No.2

和歌がお好きなんですね。素直な訳で間違ってなどいませんけれど、もっと自分の解釈を入れても面白いかなと僕は思ったりします。与謝野晶子が何に感動してこの句を詠んだと質問者さんが考えたのか、あまり伝わってこないのですから。僕はこんな風に考えてみました。どうでしょうか。 >フランスでは五月で、雛罌粟がすでに咲き乱れて、野は火が放たれたように紅い。ここには日本の雨季のような憂鬱さはなく、夏の陽気がある。君がコクリと頷いたなら、私もまたコクリと頷き、愛を交わす。この異国の地で、私たちは二輪の雛罌粟の花となる。 こんな風に解釈したのは、コクリコに意味をいくつも読みこんだからです。(1)雛罌粟は普通、夏の季語です。「皐月」とわざわざ書いているのは、フランスの五月に雨季がないことに感動したのだと思います。夏の季語である雛罌粟と区別するために、わざと、仏語で花の名前をcoquelicotと読ませたのだとも思えます。ちなみにフランスだと五月は恋の季節です。気候がとてもよくて、誰かといたくなるんですよ。(2)更に、僕個人は、コクリコって音の響きに、「こくりと頷いた」というような意味の重ねを感じました。頷き合うだけで通じ合える仲って、情熱的だなと思ったのです。 そんな解釈をまとめたら、上のような訳になりました。離れた恋人と再会した喜びもさることながら、気候の良い異国で、開放的な気持ちになったのだろうなと思います。

noname#145744
質問者

お礼

丁寧なご回答、本当にありがとうございます。 お礼を申し上げるのが遅くなってしまい、大変申し訳ありません。 この歌のひとつのポイントは、「コクリコ」でしょうね。 与謝野晶子は、「君もひなげし わたしもひなげし」といわずに、 あえて「コクリコ」という言葉を使った。。。 もちろん、フランスだからということもあるでしょうけど、 おっしゃる通り、「コクリコ」という音にも、意味を持たせたのかも しれません。。。 日本語に、「『あ、うん』の間柄」という言葉がありますが、 kusa-mura さまがご指摘くださったように、「コクリコ」の音は、 「コクリ」「コクリ」と、うなずき合う関係も表しているのかも しれませんね。(フランス語版、「『あ、うん』の関係」) お互い、燃えるような情熱を抱きながら、「コクリ」「コクリ」と うなずき合える関係。。。これって、最高の男女関係ですね!

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