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使用済み燃料棒での発電
原子炉から取り出して10年ぐらい?は発熱し続けるらしいですが、なぜその熱を発電に利用しないのでしょうか? 発電とは畑違いのとある工場ですら廃熱を有効利用して発電しています。 電力会社なのですから、技術的には可能なはずです。 プールに沈めておいても維持管理費がかかりますから、発電に利用した方がよっぽど良いと思います。 10年だと発熱量が足りなくなるというのならば、最初の2~3年だけ利用して新品と交換するという手もあります。 もしかして知らないだけですでに発電に利用されているのでしょうか? よろしくお願いします。
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熱だけなら利用しようとすると何とかなるんですが... 核分裂を始める前のウラン燃料は放射線をほとんどだしていませんが、商業的に(お金的に)使うことが難しくなったときは有害な放射線が大量に出ています。10年交換なしで使えるならいろいろ考えるかも知れませんが、ウラン燃料の使用期間は2年弱です。でも、今は原子炉内の冷却プールで3年冷やしているようなのでもっと長く使っているのかも知れません。 裸の燃料棒に数メートル以内に近づいたら死んでしまうほどの強い放射線です。こんなおっかない物体をもったいないからと別の使い道を考えている余裕はないと思いますよ。使い終わった燃料はさっさと安全に運び出したい が本音でしょう。 原子力発電では1機40万kw~100万kWですが、出力の落ちた原子炉からの水蒸気ではこのでっかいタービンの発電機はとても回せません。小分けすればいいと思うかもしれませんが、原子炉出力は調整できないので少しでもトラブルがあると全部止まるので小分けするのは無意味です。 唯一できるのは青森県六ヶ所村にある使用済み燃料貯蔵施設です。このヤバイ使用済み燃料が地下プールに膨大な数があって冷却塔で冷やされた水で冷やされ続けています。50年間冷やし続けるそうです。 大きなビルの屋上にエアコンのデッカイ室外機がありますがあれより巨大な室外機が数百台白煙(水蒸気)をモウモウとあげて冷却し続けています。 施設全体があまりに巨大なので発電などにも使っているのかもしれません。今回の地震で青森県全体が停電しても何の影響も無かったようです。 原子力はスイッチひとつでぽんぽん回路を切り替えるわけにはいかないんですよ。核分裂が止まっても冷却できなければ爆発してしまいます。再臨界がどうのといっている専門家もいますが、日本人に原子の臨界爆発を定量的に計測した学者はいません。実験したことないですから。フランスやアメリカから続々と専門家がくるのはそのためです。 東京電力が福島県に第一原発の増設を打診したそうです。完全に狂った組織なんですね。一度決めたことは変えられない質の悪い官僚組織そのものです。 東北電力と北海道 新潟各電力会社は3500人以上の技術者を東北太平洋沿岸に復旧に向けて送りました。東京電力は何万人の東電職員を福島第一原子力発電所に行かせたのですか。職員ですか?技術者ですか?下請けですか?人請ですか?全部でなんにんいるのですか? 全くつたわってきません。またいつものように隠蔽しているんでしょ? か まったくわかっていないかでしょ?記者発表報道を見ると間違いなく後者ですね。目が泳ぎまくってます。 こんな会社の電気を使っている東京都民もそうですが、こんな会社の発電所を建てた福島県はもっと不幸です。
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- jkpawapuro
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http://www.chuden.co.jp/faq/faq_hama_jishin/3005607_7711.html 一日たつと定格の1%程度になってしまいますので、発電として有効利用するにはパワーが弱いです。 放射能をもつので扱いも厄介ですし、有効且つ安全にエネルギーを取り出すほうが面倒です。 東ヨーロッパとかだと都市部に原発があるので排熱でセントラルヒーティングを供給とかもできますが、 日本はそもそも原発がド田舎にあるので熱の有効利用法もなかなか無いです。
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ありがとうございます。 パワーが落ちるグラフを見つけられなかったので参考になりました。 仮に原発1基100万kw、1世帯で3kwとすると33万世帯分の発電です。 これを10期分ぐらいワンセットで0.1%とすると3千世帯分の発熱量になります。 これだけあれば蒸気機関などを利用して発電するには十分ではないでしょうか?
- pluto1991
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発電所の隣には温水プールとか普通あるでしょう。 福島原発は知りませんが。 ラドン温泉なんて言ったらシャレにならないでしょうけどね。
- cerberos
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効率が悪すぎるからです。 熱が発生すると言っても、常時の状態では水を沸騰させるほどの温度にはならず、せいぜい 水温を上げる程度です。これでは熱交換効率を考えると発電には向きません。 (放射性物質を含んだ水でもあるので、配管自体の肉厚を薄くするわけにもいきませんから その辺の工業用排水のように簡単には熱交換を行うことが難しいのです) また、使用済み燃料棒の入ったプールの目的は「燃料棒を冷やす」事です。 発電のために水温を上げておいたのでは、いつまで経っても使用済み燃料棒を取り出すこと が出来ず、場所だけ取ってさらに管理コストを上昇させてしまいます。 それよりも冷却を早く行って、燃え残りであるウラン235とプルトリウムを取り出す再処理を 行って、再度燃料として活用した方が遙かに効率が良いというわけです。
お礼
ありがとうございます。 効率が悪い事は分かるのですが、崩壊熱が結構すごくて空気中に放置すると9000度位まで上昇してしまうらしいです。 水量にもよりますが、沸騰させるには十分ではないでしょうか?
お礼
ありがとうございます。 >原子力発電では1機40万kw~100万kWですが、出力の落ちた原子炉からの水蒸気ではこのでっかいタービンの発電機はとても回せません。小分けすればいいと思うかもしれませんが、原子炉出力は調整できないので少しでもトラブルがあると全部止まるので小分けするのは無意味です。 原子炉から一度出し、別の施設で発電する事を考えています。 原子炉よりも小型サイズの「使用済み燃料発電機」です。 原子炉のプールから取り出し移動させるのに最低でも3年はかかるというのであれば実現は難しそうですね。 >施設全体があまりに巨大なので発電などにも使っているのかもしれません。 なるほど。 自給自足出来るぐらいの電力は取り出してるのかもしれませんね。 今回の事故については東電以外もボロボロでしたよね。 あまり東電ばかり責めるのも良くないと思います。 例えば、 津波を防げない堤防 そんなところに住む住人 津波が来たのに非難が遅れた人 普段から備蓄せずにイザとなってから、買占めする人 同上、買占めされて困る人 燃えた石油コンビナート 動かない電車 電車が止まって職場から家に帰れない人 等 被害の数だけ想定外があったはずです。