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原発冷却
今格納容器に海水を入れて冷却していますね。密閉された高温の釜に塩水入れてる状態ですから、風船で無いので、圧力は当然上がるでしょうし、蒸発できない塩がどんどん溜まって、釜いっぱいになるのでは?圧力下げるために蒸気を抜いているんでしょうか?海水注入量から塩でいっぱいになる期限も計算で出ますか?(当然冷却不可能になる時期)
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塩でいっぱいにならなくても、塩が燃料棒を殻のように 覆って、冷却機能を阻害するので、専門家によると 海水注入は10日が限度。 必至に外部電源を復旧して真水注入を急いでいるのは その為です。 「海水冷却には限度」 (3月20日 西日本新聞) 奈良林 直・北海道大工学研究員教授 海水の注入は、冷却できなくなった原子炉を冷やす 最後の手段だったが、いつまでも続けることはできない。 海水中に3.5%含まれる塩分が原子炉内にたまり、 冷却機能を阻害するからだ。海水を蒸発させて塩分を 濃縮する「塩田」が、原子炉内にできたと考えればよい。 塩分の蓄積を計算すると、海水を原子炉に注入できる期間 は約10日と推定される。海水注入から7日経過しており、 限界に近づきつつあるといえるかもしれない。 真水による本来の冷却に早く戻さなければならない。 そのためには、外部電源の復旧がぜひとも必要である。 福島原発、海水が冷却妨げる恐れ 米紙NYタイムズ指摘 (3月24日 共同ニュース) 福島第1原発事故で、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は 23日、専門家の話として原子炉の冷却のために使っている 海水が、逆に冷却を妨げている可能性があると指摘した。 同原発では、津波による停電で冷却機能を失った原子炉を 冷やすため、ポンプを使って海水を注入している。 しかし、同原発の原子炉を開発した米ゼネラル・エレクトリック (GE)社で建設当時、同原発と同じ沸騰水型軽水炉の安全性を 研究していた専門家は、原子炉内で海水中の塩が結晶となって 燃料棒を殻のように覆っている恐れがあると指摘。 塩の結晶に覆われれば燃料棒の周りの海水の循環が悪くなり、 効率良く冷やすのが難しくなるほか、熱によって燃料棒を覆って いる金属が破れて放射性物質が漏れ出す恐れもある。 最悪の場合は熱の蓄積によってウラン燃料が完全に溶けて、 より多くの放射性物質が出る危険もあるという。 この専門家は海水注入による1号機の塩の蓄積量は26トン、 2、3号機はそれぞれ44トンに上ると試算している。 沸騰水型軽水炉に詳しい世界の専門家らは同じことを心配しており、 早く海水の代わりに真水を使うよう日本に伝えようとしているという。
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- oska
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>蒸発できない塩がどんどん溜まって、釜いっぱいになるのでは? PingPong。 その通りです。大本営発表では、「何ら問題なく、温度は下がっている」を繰返して会見していますよね。 しかし、IAEAもアメリカ専門家・ロシア専門家なども「塩が貯まると、冷却できなくなる」と危機感を持っています。 何ら危機感を持っていないのは、ポンコツ菅政権だけのようですね。 震災・津波被害でも、政権支持率UPの道具に使う首相一派ですからね。 >圧力下げるために蒸気を抜いているんでしょうか? 覆屋が爆発していない場合は、放射能を含んだ空気・水蒸気を屋外に逃がす必要があります。 この結果、「念の為、20キロ以内は退避」なのです。 >海水注入量から塩でいっぱいになる期限も計算で出ますか? 他にも回答がありますが、一週間から最大二週間以内が限度でしようね。 東京電力の下請け会社社員、東芝の下請け会社社員、東京都消防局職員、自衛隊員の(命がけの)健闘を祈りましよう。
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回答ありがとうございます。 塩漬けの場合は不可逆処置ですから、冷却できても恒久的な処理がかなり難しいと思います。また、1基でも破壊が進めば強烈な放射線で、6基の原発にも近付けなくなるでしょう。30キロ圏内は何十年にわたってデッドゾーンになる可能性も、首都圏から在外大使館員が避難しているのも納得できます。 ありがとうございましたm(_ _)m
お礼
詳しい情報ありがとうございました。 素人の素朴な疑問(風船は膨らみ続けることはできない)は、世界の専門家も同じなので納得しました。水蒸気は放出できますが、塩は蓄積されていきますね。熱を奪った後の蒸気の放出先が心配です。放射性物質の積算蓄積量(土壌、山野、水源、海)もデータをしっかり取ってオープンにしてもらいたいですね。
補足
格納容器の容積と海水の積算注入量、塩分濃度、注入速度が分かれば、塩だけで満杯になる時期が計算できますね。冷却は水分の気化熱で行う分けですから、蒸気として外部に捨てないと、圧力が上がりますね。外壁で400度と言ってますから、最低でも400度で蒸発できる圧力にはなっているでしょう。蒸気としての熱は海水中に捨てているのかな?ザックリして熱の収支は計算でできると思います。 それからセシウムは半減期が30年ですから、各地に飛散した積算蓄積量が重要では?各地のシーベルト値は、総放射線源(塵、蓄積)から放射される強さですね。色んな半減期の物質がありますが、半減期が長期のものほど厄介です。また蓄積された放射性物質は吸収されにくくても、放射される放射線で周囲の物質が放射能をもつ場合もあります。これが吸収されやすいものだと、内部被ばくになりますね?