デジタルアンプというのは、
D級(スイッチング)で出力するアンプです。
一旦サンプリングしてから、
そのサンプリングタイミング有毎の信号の
長さで、強弱を表します。
その信号はPWMとも呼ばれています。
結構昔からある技術で、
半導体式のAM放送送信機なんかは
皆この方法です。
1ビットアンプというのは、
波形が上がるときは1、下がるときは0として、
高速の直列1ビットだけで信号を表現する方法です。
ちなみに、無信号だと
10101010101010
(波形は/\/\/\/\/\/\ と、なり、
これを平滑すると平均=0なので無信号となります。
こちらも昔からある方式ですが、
昔は実用的な速度がえられず、実用化されませんでした。
さて、どちらが音がよいかと言う事ですが、
これは方式では決まりません。
周波数特性はサンプリング周波数で決まり、
(どちらも同等)
高い周波数のビット数ではPWMが有利で
低い周波数の表現力では1ビットが有利ですが、
ダンピングファクタなど、
多くの部分を、このデジタル成分を取り除く
ローパスフィルタの特性に依存しています。
また、デジタル化処理の入口でも
音質はおおきく変わります。
なお、クロック周波数ですが、
デジタルアンプの場合は48KHzもあれば充分です。
というのは、各サンプリング点の信号レベルは
この48KHz(実際は20μ秒毎のと言った方が正しい)
PWM信号の信号長で表現されるからです。
一方、1ビットの場合、理屈の上では3GHzぐらいの
クロックが欲しくなります
(2^16*48k)
しかし、高い周波数の成分は多くないと言うことで、
16ビット相当を8ビット相当にして考えれば
12MHzとなりますし(2^8*48k)
実際はこの1/4でも充分すぎるぐらいです。