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羽田空港
ハブ空港化の意義について教えて下さい。
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経済的に有利だからです。 現在のように世界経済がグローバル化してくると、国を超えての人の往来や物流が激しくなります。 ハブ化をすれば、その地域が拠点化して経済的に有利になるのです。 現在、空港のハブ化などの経済戦略で最も成功しているのがシンガポールだと言われています。 シンガポールはここ数年十数パーセントの成長を維持していますが、シンガポール自体は東京23区程度の広さしかありませんし、人口は420万人程度しかありません。 つまり国内線はありえず、国の発展も日本のような人口を持つ国とは違い、一国での商圏を持つことはできませんから、すべて外国との取引で発展することになります。 このため国を外国に開放する政策を採り、空港はハブ化、港湾はフリーポート化、証券市場は開放し、東南アジアの経済センターになりました。 空港のハブという点で見ると、シンガポールはオーストラリアに近く、中国の近所でインドが反対側にあり、石油産出国はその先にあるという立地です。 つまりオーストラリアから人が来て、産油国か人が来て、中国や近隣のアジア諸国から人が集まり、インドから人が来ればヨーロッパもアメリカもシンガポールを意識してビジネスを動かざるを得ない、ということになります。 事実シンガポールに行ってみれば分かりますが、中国やインド、ヨーロッパ、アメリカ資本の大会社が隣同士でビルを並べているのです(もちろん日本も進出していますが、出遅れています) 日本はもともとアジアの大金融センターでロンドン、ニューヨークと並ぶ市場でしたこ。この3つが機能していれば24時間市場取引ができるからです。また日本はGDP2位の国であり、経済力と輸出力技術力に優れた国でしたので、ヨーロッパのロンドン、アメリカのニューヨーク、東京が活況を勢することで、世界経済が検印されていたのです。 ところが「でした」と書かざるを得ないように、中国の台頭、新興国アジアの経済発展、ユーロ、ドルの凋落で日本の地位が危ぶまれているわけです。 このような状態から脱却し、日本を世界経済の中に再適応させるには羽田や成田のハブ化が大きな意味を持つのです。 たとえば、中国は大きすぎる国であるため、アメリカに行くにも上海、北京、大連、香港などの、各地から飛行機で行くことになります。中国国内でハブを作るには以外に効率が悪いのです。 これに注目したのが韓国であり、仁川空港をハブ化することで中国やベトナム、フィリピン、タイ、そしてシンガポールで集めた各国の旅客をアメリカに送る戦略を立て、実行しています。 こうなると東南アジアのシンガポールのように、中国とアメリカを股にかける各国の会社は韓国に事務所を置くことで、全方位に効率のよいビジネスを運営することが出来るようになります。 せっかく日本は東京という世界に名だたる都市と機能があるのに、韓国に取られてしまう可能性もあるのです。 これが羽田を再国際化する原動力になったわけで、今後のハブ化まで睨んだ構想が動き出しているようです。 これからの日本の経済戦略は中国とアメリカの両方を見ながらアジアの新興各国と連携していくことにビジネスチャンスがあるからです。 それだけではダメですが、羽田を国際化しハブ化することで、21世紀の世界経済に一定の役割を果たすことができるようになるのです。
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都心から近くて便利。