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セイバーメトリクスについて
アメリカ野球界では、RC、OPS、DIPS、WHIPSなど様々な指標が出てきていますが、なぜ、ここまで、選手の能力をひとまとめにしようとするのでしょうか? まとめ過ぎることで、その数字の裏側が見えなくなることが多々あります。 それに対し、米プロアメフトNFLでは、そういった指標は、「QBレーティング」ぐらいで、中継中には膨大なデータが紹介されますが、まとめた指標ではなく、細かく個別に紹介されます。 アメリカンスポーツに詳しい方! 近年の、セイバーメトリクスの動きや、野球の指標について、どう思いますか?
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>アメリカ野球界では、RC、OPS、DIPS、WHIPSなど様々な指標が出てきていますが、なぜ、ここまで、選手の能力をひとまとめにしようとするのでしょうか? 元々セイバーメトリクスは、球団関係者ではなく、アマチュア研究科によって考案されました。 よって、最初の目的は選手評価でした。 プロ野球でプレーオフに進出するためには、他球団より高い勝率を上げる必要があります。 シーズンを通して高い勝率をあげるのはどのようなチームでしょうか? それは、チーム総得点が多く総失点が少ないチームです。 そのため、優秀な選手とは得点を多く挙げ、失点を多く防ぐ選手となります。 投手は防御率があるので優劣がつけやすいですが、野手は打撃指標が多く、更には盗塁などもあるので、優劣がつけづらいく複雑です。 そこで、優劣をつけやすくするため、全ての指標をひとまとめに数値化しました。 投手の指標であるDIPSは、違った観点から考案されました。 野球を良く見る人ならご存知のとおり、投手の防御率はシーズンごとの差が激しいです。 守備に助けられて失点が少なかったりすることが原因です。 去年は防御率が3点台前半だが、ことしは4点台だった、見たいな事が当たり前に起きます。 そのため、防御率に注目して選手を獲得しても期待はずれだった、というようなことが頻繁に起きました。 そこで、防御率に比べシーズンごとの差が小さい奪三振、四死球と野手の守備が関係ない被本塁打をひとまとめにしたDIPSが考案され、選手獲得の際に参考にされるようになりました。 WHIPSは、そもそも投手版の出塁率のようなもので、複数の指標をひとまとめにしたものではありません。 防御率、勝ち数、セーブなどに比べてとても細かい指標です。
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- ゆのじ(@u-jk49)
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日本のサインプレーの多い管理野球に対して、個人の体力勝負的要素の強いアメリカということではないかと思われます。 例えば、バンドを多用させられる選手は、打率的に不利ですよね。失敗すれば、即、打率を下げますが、成功しても打率上がりませんし、出塁率も上がりません。非常にリスクばかりが際立つものなんですね。また、エンドランの機会の多い選手では、長打率が上がりません。エンドランは、転がすのが鉄則ですからね。 そのような理由によって、日本野球では、本来、選手の数字そのものを見ることを好みません。 または、逆に、数字を好まない、数字を信用しないという態度が、多くの選手評価数値が次々に現れるのではないかとも思われます。 昔は、まず、「打率」のみが上位者順に報道されるといった感じで、その欄の下に小さく「本塁打」本数欄があっただけなのではないかと記憶します。 で、打率だけでは、選手評価としてどうか、打率だけで選手の良し悪しを決定して良いのかと打率の数字を疑ったわけですね。そして、出塁率などが生まれてきたというわけです。 かつて、私の高校野球部時代、打率を言うのはご法度でした。「誰々の打率は好いよね」とか、「俺、今日の試合でかなり打率上げたね」などと選手同士が語り合うことなど、決してなかった時代が存在していたのです。 苦い思い出があります。私は公式戦では、たいてい3番でしたが、練習試合では何故か6番を打たされることが多く、その理由も分からず不満が高じておりました。で、つい、「打率」という言葉を口にして、運悪く監督の耳にも届いてしまいました。監督は烈火のごとく怒り、正座と次練習試合不出場を命じたのでした。 そんなことを思い出しつつ、野球の数字に思いを馳せてみました。