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文章の好き嫌いをなくす方法とは?
- 文章の好き嫌いをなくす方法について紹介します。
- 読書好きの方にとって、文章の好き嫌いは避けられないものですが、その好き嫌いをなくす方法があります。
- どの作家の本を読んでも同じように楽しめる訓練方法をご紹介します。
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質問者が選んだベストアンサー
好き嫌いが激しい原因の多くは、文章を読むときの引き出しが少ないからです。 たとえば、推理小説ばかり読んでいる人は、作品内に仕掛けられたギミックばかりに注目しがちで、その出来だけで作品を判断しがちです。文学小説好きだったら技術的なレベルだけで評価したり。 しかし、ひとつの文章を多角度から読めるスキルがあるなら、特定の評価基準にこだわる必要はなくなります。マイナス部分を捨てて、プラスの部分で楽しめばいいわけです。 つまり、全ての本を「好きな作家の本を読んだ時と『同じように』楽しめるように」しよう、と思うから楽しめないのです。作家や作品の個性を認めて、それに合わせた読み方を獲得すればいいわけです。 そのためには、まず広いジャンルの作品を乱読することです。そして、ネットのレビューなどを利用して、好きな人がどういう視点で作品を評価しているのかをチェックする。つまり、他の人がどういう風にその本を楽しんでいるかを知って、真似出来るかを試してみるわけです。 読書経験が豊富な上での悩みで、もし文学理論に詳しくないのでしたら、基礎的な理論を身につけます。より多彩な読み方ができる助けになるでしょう。 とりあえず、『はじめての構造主義』(橋爪大三郎・著 講談社現代新書)、『記号論への招待』(池上嘉彦・著 岩波新書)、『小説の言葉』(ミハイル・バフチン)を読めば、だいたい理解出来るのではないかと思います。できればレヴィ=ストロースとサイードも併せて読むと、より理解しやすいかも。 読書経験も豊富で、理論も万全。その上で好き嫌いをなくしたい、というのであれば、おそらく高度な本ばかり読んでいたせいで、低レベルな本が楽しめなくなったのでしょう。大学生や文学者がよくかかる病気です(笑) その場合は、構造主義の原点に立ち返ることです。つまり、自分の価値判断は絶対ではないと。高尚な本だけに価値を見出すのはオリエンタリズムと同じです。 読んだことのない本と付き合うなら、変な先入観や期待を持たずに読むことです。読んで行く中で、ターゲットとなっている読者層や期待されている読み方を分析して、それに合わせて読む。同時に、もっと別の読み方ができないかを模索したり、どうすればもっと良くなるのかを分析したりできるなら、およそどんな本を読んでも、それなりに楽しく過ごせます。 つまり、好き嫌いがなくなるのではなく、好き嫌いで本を選り好みする必要がなくなるわけです。好きな本を多角度から何度も読み返せるから、新しく本を探す必要が減るというオマケも付いてきます。 質問者さんの悩みがどのレベルなのかわからないので広範な回答になりましたが、必ずしも理論を身に付けなければ、こうした読み方が獲得出来ないわけではありません。重要なのは自分の読み方の引き出しが少ないことに気付いて、どうすれば増やせるかを考えることです。
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- banesto
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特効薬はないが、こういう考えもあります。 http://okwave.jp/qa/q3469221.html 質問者さんの好みはわかりませんが、嫌いなら無理して読まず、好きなものに集中しても悪くないでしょう。本なんて読まず、一生を終える人もいるのだから。 できることからやればいいのでは。たとえば新聞の切抜きとか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >嫌いなら無理して読まず、好きなものに集中しても悪くないでしょう。 今まで、そう思っていたのですが、毎回好きになる作家がマイナーな人が多く、、著作が4,5冊位、、。 毎月、、長くても、、3,4ヶ月置きに、好きな作家探しに疲れてしまいました。 一度でいいから、、、百冊近くの著作を書いているベストセラー作家のファンになりたい、、。 >できることからやればいいのでは。たとえば新聞の切抜きとか。 新聞のカタログからいい本を捜すって方法ってことですか?
お礼
ご回答ありがとうございます。 拝読して、「嗚呼! これが、好き嫌いの原因だったのか!」 とやっと根本的な問題が分かりました。 うまく説明できないのですが、たしかに同じ感覚というか、同じような気分に浸れる(?)小説ばかり読んでいました。 このパターンが好きというか、そういうものがありました。 評価の視点を広げる必要が、確かにあるような気がします。 >そのためには、まず広いジャンルの作品を乱読することです。 いままで、好きな作家の本以外は睡眠効果が強くて全然読めずにいたのですが、一念発起して挑戦してみます! ご回答で、本当にいま必要としているアドバイスをいただけた気がします。ありがとうございました。