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司法書士について知りたい!資格取得後の就職と事務所開設について教えてください
- 資格取得後の司法書士の就職先や事務所開設までの過程について詳しく教えてください。
- 近くの司法書士事務所でアシスタントとして働くこともできるのでしょうか?
- 一人前の司法書士になるためには何年の経験が必要でしょうか?事務所開設はいつ頃が適切ですか?
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回答が全然つきませんね。 すぐにつくかと思ったのですが。 別のカテである「司法書士・行政書士」の質問板が よかったのかもしれません。 司法書士として仕事をするには、1.試験合格 2.住所地の都道府県にある司法書士会に登録(同時に東京にある司法書士連合会にも登録) の手続を踏まねばなりません。 司法書士事務所の従業員は通常「補助者」と呼ばれ、この補助者も原則は「補助者登録」が 必要となります。 有資格者(試験に合格した者)も各県の司法書士会に登録せずに補助者として勤務している 人も結構います。 ただ生え抜きの有資格者ならば、その事務所の先生(所長とか本職と呼ばれます)の仕事振りや 仕事のやり方を知っていますから、あまり波風は立ちません。 波風が立つというのは、補助者である有資格者が独立する時に、所長の得意先を何軒か持っていく 場合です。 またそういうケースも多いので、全くの初対面者である有資格者を採用する事例は、ほとんどないと 言っていいでしょう。 ですから仕事を覚える為に、どこかの司法書士事務所に雇われたければ、有資格者ということを かくしておいたほうが良いでしょう。 また自分が独立する場合も考えて、勤務するなら住所地と離れた事務所に雇われることを勧めます。 東京ならば住所地が葛飾区ならば新宿の事務所に働きに行くとか、大阪ならば住所地が天王寺ならば 吹田や新大阪の事務所に働きに行くとかです。 大阪司法書士会でも阪南支部と北支部というように支部が違うからです。 独立してからでも同一支部での会合や新年会で、前の事務所の所長と顔を合わせることが多いから お互い気まずい思いをすることが多いので。 それに世間から聞えがいい司法書士や税理士ですが、年配の所長(業界では先生と呼ばれていますが) ほど、商売熱心で利益追求型の人も多いので、補助者にきつくあたる人も結構います。 昭和時代までは丁稚奉公と変わらない世界でしたので、補助者の入れ替わりが激しい事務所も 結構多いです。 一言で言えば、本職(所長)の性格次第で、居心地が良いか悪いかが決まってくるのです(笑)。 それに昨今の不景気で補助者の給与も下がってきていますから。 でもこれは本職自体も利益が あがらずに苦しい人が多くなっているから仕方ありません。 司法書士は試験の難易度に比べて報われない資格になりつつあります。 でも資格業もそうですが、あくまで本人の営業努力と商売の才覚が大きくモノをいいます。 司法書士ならば資格業の中では、まだステータスが高い部類です。 私ならば司法書士事務所で2年くらい学んだら、次に大手の不動産会社にはいります (S不動産やM不動産)。そこで顔を広げておくのです。 そういった手段をとるのも一つの手です。 ただし息子さんの年齢にもよりけりですが。 世間の甘い考えと、実際の司法書士業界の厳しさのギャップの大きさを箇条書き で書いてみます。 1.古くて(親の代から司法書士)大きい事務所が強い。 大手の得意先(都市銀行やゼネコンや上場企業)を持っていて手放さない。 またそこの事務所の息子を大学卒業後も資格試験予備校に通わせる財力もあり、 おのずと働きながら勉強している人間よりも有利な条件で合格し事務所を継ぐ 2.資格をもっているだけでは仕事は来ない。 上記1の事務所ならば財力もあるので、都市銀行に億近くのお金を預金している 銀行もそういう事務所に仕事を回す。 使い走りだけの司法書士にはならない。 3.不動産屋さんは海千山千の人が多いので、勉強ばかりしてきたインテリ君たちより 商売の裏を知り尽くしていて、口で勝てない司法書士が結構多い。 また彼らは司法書士を「先生、先生」と呼んでいるが、これはパブロフの犬と同じ であり尊敬しているわけではない(笑) 4.多額のマンションや闇金あたりの仕事も絡むことが多いので、裏社会の人たちと 接する機会が必ず出てくる。 そういった場合は毅然とした態度で臨む。 人生勉強になりますよ。 「ミナミの帝王」のロケが目の前で行われていると思ったこともありました。 5.不動産屋さん相手に法律論をくだくだと言っても嫌われるだけ。TPOをわきまえて 気転の利くところを見せる。「あの先生、融通が利かない」という噂は業界内ですぐに 広まる。 大手も中小も基本的に大差はありません。 6.時代もグローバル化してきましたが、やはり日本的な接待は必要とされます。 メガバンクや大手マンション業者、ゼネコンを相手にしようと思ったら 体力と話術と財力が必要です。 要は事務所を大きくするか、町の司法書士さんで構わないのかでスタンスが 違ってきます。
お礼
親切丁寧な回答ありがとうございました 遠縁の方が司法書士事務所を開いていらっしゃるのでそこで2~3年面倒を見てもらおうかと考えていました おっしゃるように近くだと先々遺恨が残ることもあるようなので、幸いこの方の事務所は当地から80キロほど離れています 何よりも本人が合格することが第一ですので見守りたいと思います