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ルソーの野生の証明
社会契約論でおなじみのルソーの思想は、どんなんやろか?自然回帰みたいなもんやろか? なんで個人の自由を掲げているのに、全体主義的な社会を提唱しておるんや?謎や。
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日本ではあまり知られていないのですが、ルソーはとんでもないことをカナリ言ってます。というか、本人自体が矛盾したことをかなり言ってるのでわからなくて当然というか・・。 ルソーは個人の自由って掲げてましたっけ?ちょっと忘れてしまいましたが、ルソーはすごい全体主義者ですよ。一般意思がややこしいんですよね(-"-;) ルソーという人は、とてつもない理想主義者で、正しい社会が必要を実現するにはどうすればいいのか? →自分のような人間が政治をすればいい。・・と考えるわけです(- -;)。自分だけは絶対に腐敗政治は行わない、という危うい自信を裏付けるものは何もないのですが、そう信じて疑わない人だったから。 そして、国をまとめる自分は国民の全体の意思を汲み取って政治をする。 民主主義的ですが、ちょっとちがう。 ナント、国民の意思は多数決で決めるんじゃないんです。多数決が国民全体の意志かというと必ずしもそうじゃないのだけれど、他に決めようがない。 ルソーは「正しい人間が国民のためを思って政治をすればそれが全体の意志だろう」と考える。 「そ、それってアリ?その人がもし、独裁に走ったらどうするわけ?その前に、どうやってそんなに正しい人間を選ぶわけ??」と私は思っちゃうけど、ルソーはそういう所はお茶を濁して何も言わない。 しかも、この全体意思にはむかう人間は国家の敵なので、処刑してよろしい。とまで言っている。この思想は彼と同じ理想主義者にはすごい感動を与えたようで、あのフランス革命はルソーのせいであんなことになってしまったと言っても過言ではない。(有名な話なので”フランス革命””ロベスピエール”なんかで検索するといろいろヒットします) あと、「自然に帰れ」についてですが、 人間は社会という枠組みにはめられた時から、ダメになった・・というふうに考えているようで、そこからどういうふうに理論を展開するかというと、「野生に帰れ」、と。社会も法もないクロマニヨン人の時代に戻るべきだ、なんて言ってる。↑の社会契約説となんか矛盾してませんか・・って言っても本人は何も言わないんだけど。 ルソーは矛盾と詭弁に満ちた思想家なので、あまりマジメに考えない方がよろしいかと思いますが?小説家としてはなかなかだったみたいですが。 (否定的ですが、ルソーが嫌いなわけじゃないです)
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ルソーは人間を研究したのです 謎はルソーではなく、人間では。 ウイルスのアタックの中、これでお終い。
お礼
どもありがと。 確かに、ルソーは、人間の持つ矛盾が積み込まれた人の典型的なモデルなのかもしれん。 (わしゃ、よーこのひと知らんけど)
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お礼
どもありがと。 確かに、ルソーの本は、分け分からんとこが多いらしいのう。難解な文章の本を哲学書というなら、ルソーの本は間違いなく哲学書やな。 ロベスピエールも、ギロチンで多数の契約市民?を泣かせた。ひでえ話だ。旧日本軍もお国のためといって、いっぱいひでぇことやった。 お国のために死んでくれやっていう考えは、今の日本以外の国の戦争に対する考えとして、ほぼ当たり前のことやけど。 自然に帰れで思い出したことがあります。 諸星大二郎の西遊妖猿伝と言う漫画に、戦乱によって、(花果山という名の)山へ逃げ込んだ人たちが、野人同然に暮らしている場面があります。 ルソーの夢見た世界が、今の難民の世界みたいやったら、がっくしや。