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未来予言はどんなに科学が進歩しても絶対に不可能なものなのですか?
未来予言はどんなに科学が進歩しても絶対に不可能なものなのですか?
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まず、原理的な話から始めましょうか。 19世紀末の物理学者は、おおむねこの宇宙は「決定論」だと考えていました。決定論とは、宇宙の歴史はあらかじめ決まったことしか起こらないということです。あらゆることは、物理学で説明できると考えられていましたし、物理学に未知の分野はなくなったと考えていました。このことを象徴する話が「ラプラスの魔」です。もし、ある時刻の全宇宙のすべての粒子の位置と速度と質量と電荷が分かり、無限の能力の計算力があれば、過去はもちろん、未来についても、いかなる時刻での宇宙のありさまも計算して知ることができる、ということです。 20世紀初頭に相対論が出て、時間や空間が一定でなくなっても、このことは揺らぎませんでした。相対論も決定論的なものだったのです。 これを打ち砕いたのが同じく20世紀初頭にほぼ完成を見た量子力学です。電子のようにミクロな物体については、その位置や速度は確率的にしか計算できないということが証明されました。代表的な言葉に不確定性原理というものがあります。物体の何か測定を正確にすればするほどすると、別のものがどんどん不正確になるということです。ミクロは普通の大きさであるマクロにも影響します。 もうこうなっては、仕方がありません。どうやっても、未来はもちろんのこと、過去さえもせいぜい確率的にしか計算できないことが証明されてしまいました。 これに現実に出来る技術的な話が加わるともっと未来は不確かになります。ご存知のように、どんな凄いコンピュータを使っても、有限桁の計算しかできません。無限小数を扱うことはできないのです(有理数に限れば分数でなんとかなりますが、πとかの無理数は文字通り無理です)。 ちょっと話が飛ぶようですが「バタフライ効果」というものがあります。これの意味は「蝶が1回はばたいたことが原因で、台風が発生することもある」ということです。これは気象予測シミュレーションで発見されました。シミュレーションでは、そのパラメータや変数にあまりに長い桁数の小数点を扱っていたため、ある変数の一つの桁を一桁少なくしました。そうしたら、乱数の並びなど、他の条件は全く同じにしたのに、全く異なる結果が出てしまったのです。つまり、ほんの些細なことでも、未来は大きく揺らいでしまうわけです。 これに先ほどお話しした、無限桁の小数を人類が計算できないことを考え合わせると(一万歩譲って決定論を原理にしてさえ)、少なくとも長期的な未来の確かな予測はできないということになります。 もちろん、短期的な予測はある程度できますし、長期的な予測も地球温暖化のように仕組みが単純であれば可能です。
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- tengenseki
- ベストアンサー率25% (161/638)
今でも予言出来ているもの、今後の科学の進歩次第で 予言出来そうなもの、それでも無理かもといろいろ あるでしょうが、あなたの予言の対象は何ですか
お礼
回答ありがとうございます。録画とか見ていて「この何分後に何々が起こる」という風に、未来を予言することなど不可能なのかなと思ったのです。
- kusirosi
- ベストアンサー率32% (2838/8859)
可能です 科学とは無関係に 大昔から、いくらでも、なされてますよ ノストラダムスの大予言とか_(‥ ) 外れも多しヽ(´▽`)/ zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
お礼
回答ありがとうございました。確かに大予言とか昔から色々ありますが、役に立った試しがないのが残念ですね。
- mappy0213
- ベストアンサー率26% (1706/6353)
その未来ってのが1秒でも先なら未来ですからね 有る意味天気予報や地震予測 津波予測なんかは未来予言ですよね そういう意味では不可能ではありませんよ
お礼
回答ありがとうございました。確かに予測なら、できるものは結構ありますね。
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お礼
回答ありがとうございました。大変参考になりました。一世紀も前に証明されていた事だったんですね。 占いだのまじないだの変な疑似科学が幅を利かせて、きちんとした物理知識が置き去りにされてはいけないなと、つくづく思いました。