• ベストアンサー

アメリカのドル安誘導の原因は?

アメリカのドル安誘導の原因は? 従来、アメリカは「強いドルはアメリカの利益」といってドル高誘導だったと思うのですが最近はドル安誘導に変わっています。原因は何でしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

GDPは日本語で国内総生産と呼ばれます。国内総生産というと どの位の物を生産したのか というイメージを持ちますが、GDPは生産と同時に消費でもあります。強いドルとはつまり消費を国内総生産の軸においてきたという事です。日本や中国が物を作り米国はドル札という紙を代わりに渡すという図式です。ドルは基軸通貨で通貨価値も高く、米国の消費が世界経済の総GDPの1/4にもなっていました。 ところが行き過ぎた金融の規制緩和などから金融が異常に肥大化し、「本来の実体経済と金融との関わりが'犬が尻尾を振っている状態'なら、現在は '尻尾が犬を振っている状態 'だ」と揶揄されるほどの状態にまでいたりました。そのような状態が市場の暴走の下地となり04年頃となると米国経済はバブル化しはじめ、07年にはそのバブルが崩壊し資産下落が始まると金融機関、企業から個人までそれまで借金によって成り立っていた消費活動が不可能な状態に陥りました。 07年以降、世界同時株安をなんども繰り返しながら問題は徐々に表面化し、08年10月にはリーマン・ブラザーズによる60兆超えという史上空前の大破綻劇が起こり、米国はとうとう立ち行かなくなりました。これまで標榜していた自由な市場、自由な経済をかなぐり捨て、米国経済救済のためにと金融救済、公的資金注入、救済法規制、救済制度変更、を繰り返し行いました。それ以降も事実上の徳政令としてのお札増刷を続けています。 こうなると米国国民の消費活動に米国経済を牽引する事は期待できません。このような流れからの輸出企業への期待を込めたドル安政策というのがここ最近の米国政府の動向です。 (また「米国は日本や中国の経済発展と共に物づくりをやめてしまった」と評論家などが度々言っていますが、あれは大嘘で米国は膨大な軍事予算を使って大公共事業を続けています。09年も軍事関連予算に50兆円を超える予算計上が行われ、その99%以上は米国関連企業に使われています。またこの中にイラクやアフガン関連軍事費は含まれていません。)

noname#133962
質問者

お礼

回答有難うございます。 >日本や中国が物を作り米国はドル札という紙を代わりに渡すという図式です。 この方法がいずれ息詰まるのは当然ですね。

その他の回答 (1)

noname#160321
noname#160321
回答No.1

既に、企業の競争力が底をついてほとんど輸出が出来ない状態になっています。 もし、ドルの価値を上げれば国内は失業者であふれてしまいます。 オバマさんは労働者を基盤とする民主党の大統領なので、それだけは出来ないのです。

noname#133962
質問者

お礼

回答有難うございます。 >企業の競争力が底をついてほとんど輸出が出来ない状態になっています。 貿易収支が大赤字では、ドル安でいくしかないということですね。

関連するQ&A