恐らく杖に頼りすぎているのだと思います。要するに杖に体重をかけすぎなのです。杖はあくまでも補助です。自分の足で歩く動作に、そこに杖がスッと入ってくるような感覚です。決して 両足+杖 で歩くものでありません。
あと行っている時間が気になります。何分ぐらい歩いていますか?やはり体力に見合った時間でなければいけないでしょう。どんな状態でも一時間以上も歩く必要はないと思います。今まで(運動として)歩いていなかった人は、10~20分を目安に行いましょう。歩いている時、運動直後、翌朝に痛みがなければ、一ヶ月を目安に5~10分ずつ増やしていきましょう。最終的に50~60分歩ければいいと思います。
>筋トレを主体にしたほうがいいでしょうか?
運動の意味合いが違いますから、筋トレは筋トレで別途行ってください。また水中ウォーキングは全く意味がありませんから、する必要はないと思います。水中ウォーキングとは、手術後で陸上ウォーキングが困難方が、陸上ウォーキングまでのつなぎに行うリハビリです。少しでも陸上を歩ける方のリハビリではありません。
更年期以上の女性は骨粗しょう症に注意しなくてはなりません。骨粗しょう症は運動能力の低下、骨折の増加、腰痛や膝疾患の増加 などを二次的に引き起こします。ご友人の腰痛は骨粗しょう症で治り難くなっている可能性は非常に高いと思います。
骨粗しょう症の予防にはお薬や注射、食事療法などもありますが、一番大きいのは運動です。若い方であればバスケットボールなど、ジャンプの多い競技オススメします。これはジャンプによる骨の刺激が大きいからです。でもさすがにこれを行うのは無理ですね。更年期以上の方は、負荷と効果を考えればやはり屋外ウォーキングが一番です。ちなみに水中ウォーキングやウォーキングマシンは何の意味もありません。水中ではバスケットのように、骨に伝わる刺激が一切ないからです。
骨は “体を支える柱” です。足からの刺激があり、重力を感じる運動を行わなければ決して強くなりません。水中では浮力により体を支える必要が無いですから。それどころか一日中水の中にいれば、骨粗しょう症のリスクが増えると言う報告もあります。例えば宇宙飛行士の訓練で、宇宙環境再現するためにプールが使われます。彼らは宇宙空間において骨、筋肉の衰えを防ぐために毎日何時間も運動します。もし、食事だけでこれを防げれば、何時間もかけて運動する必要はありません。余った時間を貴重な活動に使えるはずです。それでも重力による刺激が無いため、帰還後もとの体に戻るのに、なんと4年近くも要するそうです。骨は体を支えるものですから、いかに重力や刺激が大事だと言うことが分かります。地球にいたって、家でゴロゴロしたり、運動不足だと似たようなことが起きます。
骨とは別に筋肉を鍛えるにしても、水中ではいまいちです。簡単な話、我々人間は陸上を生活する生き物だからです。日常生活で使う筋肉を鍛えなければなりませんよね?水中は人間にとって非日常ですから、普段使う筋肉とは変わってきます。具体的には陸上と水中では歩き方が違いますし、姿勢を維持する筋肉はほとんど使わなくていいわけです。また 「水中ウォーキングは腰、膝に負担がかからない」 などいいますが、良く考えてみてください。人間の体とは 「負担がかかる部分が強くなる」 のです。
運動強度、他のメリットも含めて考えればウォーキングに勝る運動はありません。お金もかかりませんし、続けるのにはやる気さえあればいいです。是非実践してみてください。
長文、乱文失礼しました。ご参考になれば幸いです。
お礼
丁寧にご回答いただきありがとうございました。 やはり本人も杖に頼りすぎていると言っています。 とても勉強になりました。