- ベストアンサー
円高で日銀が札を彫ればいいとか言う声がたまにありますが
円高で日銀が札を彫ればいいとか言う声がたまにありますが 有効な方法だと思うんですがかなり難しいんですよね? 造幣にどういうメリットとデメリットがあるか教えてください
- みんなの回答 (12)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
既に日銀は8月30日に国債の買い入れ増=増刷を発表しています しかしながらその額は僅かで10兆円程度。 しかも今後については硬い態度で消極的にもみえる発言内容でした 政府やメディア、学術の世界からも、国債の買い入れ増=増刷要求が強くなっており渋々、僅かながら対応したと言う印象です 個人的には、一気にやるのは流石に躊躇われますので、20~30兆づつ様子を見ながらそれほど間をおかず、段階的に進めるのがよいと思います 金融市場は日銀ルールの見直しによる国債買い入れ増=増刷を見越していて折込済みです 理由は各国の中央銀行が、なりふり構わぬ増刷策を採っている中、日本だけが緩和しない結果円高が進み止らないからです 更に経済への資金供給増という不況の基本的対策の側面もあるからです やや悲観的な観測としては国内資金による国債買い付けに頼る日本の状況は限界が近く、2012年以降国債の売れ残りが出る恐れが強く、日銀が買い付けることでしか回せないのではないのかと言う見方もあります 亀井静香が取った、郵貯ペイオフの引き上げは、国債買い付けの柱である郵貯の総預金高が徐々に目減りしていることから、再び総預金高を上げるための政策と見られており、つまり国債対を意味します 土壇場でそれをやれば、当然巨額の累積財政赤字の危機感が市場を覆い、暴落危機を読むアナリストもいます ならば、今のデフレギャップが強く、円高圧力が強い時期に金融緩和策としてやるべきなのです 後回しで、散々先送りにした上でやるのはリスクが高いからです 8月30日、日銀が10兆円の買いオペ増を発表した日 メディは以下のように配信してます -------------------------------------------------------------- 「財政諮問会議を復活させ、政府・日銀はこの秘策で円高に挑め」 「 予備費や新型オペの拡大では効果がない」/高橋 洋一 現代ビジネス 8月30日(月)YAHOO配信 実は、今回の円高が、日米での金融政策の対応差から出てきたことを忘れてはいけない。 予備費は新規国債発行ではないので逆に円高を加速することはなりにくいが、円高対策にもならない。 どうせ予備費を使うなら、新規国債発行の減額や、さらにマーケットにサプライズを与えるものとして、財務省による長期国債の買いオペを実施する手がある。 こうした「金融対策」のほうが、直接円高に対応できる。 と同時に、財務省による為替介入についても、いつまでも口先だけですませず、実弾を撃つことも必要だ。 そのために、各年度予算で介入枠を準備している。 これら財務省による長期国債買いオペや為替介入は、国会議決は不要で財務大臣の決断さえあれば実現できる。 短期的には金融緩和と同じような効果になり、一時期円高を反転できる。 そうしている間に、日銀による本格的な量的緩和を行えば、円高をギアバックできるだろう。 では本格的な金融緩和を実施するのか。 報道されている日銀の対策は、新型オペの規模拡大や期間延長だが、すでにマーケットには織り込まれつつある。 今の段階では、長期国債買い切りの増額など、日銀が自らのバランスシートを拡大させるかどうかがポイントになっている。 政府内では、現行日銀法との関係で、日銀にモノを言えない雰囲気がある。 たしかに、現行日銀法には不備があり、政府から日銀に目標を与えられない仕組みである。 しかし、政府と日銀がコミュニケーションをとることは当然認められる。 その中で、目標を共有することはまったく問題ない。 ------------------------------------------------------------------------------- また9月27日、2つの財政金融政策に対する意見が出てます ■円高で景気下振れの場合は適時適切な対応とる=日銀総裁 ■国債買い入れは資金供給の一つの手段=白川日銀総裁 ■国債発行も経済対策の財源のひとつ=海江田経済財政担当相 これは同じ方向の政策を示唆したもの受け取れます つまり、国債を増刷して、公共投資を行う、ケインズ学派伝統の不況対策の実行 同時に財源として、日銀が国債の引き受け額を増やし、増刷策を採る事で財源に当てると言うことです もちろん円高対策にもなります 財源が無く、巨額の財政赤字が溜まった日本には、最早この策しかない事は明白です 菅政権は発足当初、増税を行い、それを財源として高齢者対策(介護・医療・年金補充)として公共投資を行い、不況対策にしようという案をぶち上げました しかし、国民の増税拒絶意識で参議院選挙敗北。そのため増税を財源とする案は封印されてしまった となれば、増刷札策しかありません
その他の回答 (11)
- equrea
- ベストアンサー率41% (89/214)
ものすごく単純に言いますと、日銀が日本銀行券を増やすということは市場に流動性資金を供給するということです。(といっても日銀の取引先は基本的に国と銀行のみです。) 紙幣の流通量が増えると資産が増えたように見えますが紙幣一枚当たりの価値が下がります。 株券と同じです。企業が増資をする際に新規に株券を発行すると一株当たりの価値が下がるため株価は下落します。 我々にとって日本銀行券は資産ですが発行する日本銀行にとっては債権だということです。 日本銀行券という債権が大量に市場に流通すれば当然ですが「円」としてのの価値が下がるわけです。当然対外通貨に対しての価値が下がりますので円安になるというわけです。 輸出産業の絶対量が多い日本企業にとって円安であるほうがメリットが大きくなります。 デメリットはその逆ということになります。 日本銀行の資産の多くは国債であり、紙幣は資産ではなく負債です。日銀自体がバランスシートを逸脱して紙幣を増やすことは自分で自分の首を絞めることになるわけです。(現状日本以外の多くの国がこのバランスシートを崩してまで流動性資金を発行しています。そのおかげで日本が円高になっています) どの国も日本のようにデフレに陥らないようにと必死なわけですが有効な手段がないってのが現在のグローバル経済だと言えます。
- 1
- 2