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映画「アミスタッド」で描かれた黒人奴隷の物語
- 夏休みの作文課題で映画「アミスタッド」を選びました。この映画は黒人奴隷が取引される物語であり、最終的にアフリカへ帰ることができます。
- 作文課題では、自由や平等、平和の問題について具体的なテーマを設定して論じる必要があります。
- アミスタッドを見たことのある方やアフリカ奴隷に関する知識がある方から、キーワードや簡単な文を教えていただけると助かります。
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質問者が選んだベストアンサー
それほど詳しくはありませんが・・そもそも人類の社会はつい最近まで「奴隷制度」でまかなわれてきたわけでありまして、よく言う「四大文明」なども奴隷の労働力で発展していくわけですね・・・極端な言い方をすれば、全ての資本主義の原型となるものが「奴隷制度」でして、この点でいえば、近年の「安い労働力」を背景にして発展してきた中国などもある意味で 奴隷制度の最後の名残かもしれません。古代においてはシステム化された「奴隷制度」は国家の繁栄にとって不可欠のものでありました。(現代社会においてロボットを大量に持つのと同じ考え方ですな)実際「奴隷」は優秀なモノ(使える人材という意味ですが)は大変高価で、非常に大切にされたようですし、長期間労働に従事することで、最後に「自分で自分を買い取って自由になる」という事も可能だったようです。 質問者さんの年齢がわからないのですが「ルーツ」はご覧になったことがありますでしょうか?おそらく「アミスタッド」よりも アフリカ系アメリカ黒人奴隷の流れはわかると思います。 15世紀あたりから始まったアメリカの奴隷制度は 当時後進国であったアメリカが 国力を上げるために、主に農業従事者をアフリカから強制的に連れてきたのが始まりです。当時のアングロサクソン系の移民が多いアメリカでは、広大なあの土地を、手っ取り早く開発するのに、地道で根気の必要な農作業に従事できる人間がとても少なかったんですね。大航海時代の輸送量の大幅な飛躍と、スペイン・ポルトガル・オランダに代表される貿易国が、「商業的」に「商品」として「奴隷貿易」をひとつの産業にしてしまった事で(この時代ヨーロッパには「輸出」できるような優れた商品がほとんどないんですね。ほとんどの場合、ヨソの国を侵略して略奪するのがお仕事でした。むしろアメリカの広大な自然が生み出す、動物の毛皮や、クジラの油などのほうがよほど魅力的だったはずです)アフリカ圏からの多くの「奴隷」がアメリカ大陸に移送され、結果的にそれまでの 古代ヨーロッパ的な「奴隷制度」とはだいぶ異なる(今ではむしろこっちのほうが奴隷のイメージを定着させてしまったようですが)「黒人奴隷は言葉を話せる牛や馬」的なアフリカ系奴隷を大量に生み出していくわけですが、古代から中世のヨーロッパでは、被征服者側が主に奴隷とされ場合によっては 同じ民族である場合もあったのに対して、アメリカの場合、まったく異なる黒人種を奴隷としたため「キリスト教」特有の異文化イジメとあいまって「人種差別」が加速していったようですね。中世ヨーロッパ全体が社会システムをしだいに「脱奴隷制度」へと移行していた時代に アメリカでは「ヨーロッパに追いつけ追い越せ」という流れの中で急速に「奴隷制」を進めていくのですね。以降、南北戦争で「表向き」奴隷制度が廃止されるまで、1000万とも2000万ともいわれるアフリカ系黒人奴隷がアメリカ大陸に運ばれていきます。
お礼
こんな詳しい回答がもらえるとは思っていませんでした(笑) ありがとうございました。