• ベストアンサー

電磁波の影響。

家の上に高圧電線が走っています。 むかし、高圧電線の下に住んでいる家の住民とそうでない住民の健康状態を検査したところ、白血病になる確立が高くなるってテレビでやってました。ヨーロッパでは高圧電線の下には住まわせないとかって。 ただ、携帯電話を頭に当ててるほうが健康に悪いような気がするのですが、電磁波の影響はどっちが強いのでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • GTAC
  • ベストアンサー率69% (316/454)
回答No.3

電磁界の人体への影響について、科学的にははっきりとした因果関係が「ある」とも「ない」とも判っていないのが事実です。 その影響度はこの10年前後では影響がわからない程度に小さいものですが、数世代先の影響まで確かめられているわけではありません。 携帯電話の普及はここ数年のことです。中学生から携帯を常に使いつづけて老人になった時点でボケる度合いが高かったかどうかわかりません。 この1-2年に実験や理論解析によって頭の横で携帯電話で話すと脳内に電波が集中していることが確かめられています(金魚鉢の中心に太陽が集まるのと同じレンズ効果です) ただそれで脳細胞が焼肉になるほど強くはなく、(脳内の血流で発熱は冷却されるので)携帯電話自体のビジネスによる利益や利便性と天秤にかけて使っているだけです。 これらの研究は携帯電話会社自身、電子情報通信学会(主に通信事業者とそこに付随する技術者、学者で組織)で研究され、ARIB(電波産業会)からSARという基準にまとめられています。 http://www.arib.or.jp/denji/index.html この基準は「人体局所の任意の組織10gにわたり平均した局所SARが用いられ、局所SARが2W/kgの許容値を超えないこと」となっております。判りにくいですが、肉1kgに2Wまでなら影響はないですよ(電子レンジは100gの肉を500Wで1分で加熱しますから1000分の1以下ということです) 送電線も昭和40年代の20万ボルトクラスが昭和50年代後半から100万ボルトになりまだ数10年しか経っていません。また100万ボルトの下が都市化して家を建てて住むようになってから10年も経っていません。 JET(昔の電気試験所=通産省の外部団体)のページ http://www.jet.or.jp/e_health/index.html にいままで公的に発表された信頼できるとされているレポートの一覧が載っています。これらの研究の詳細は知りませんが、ありとあらゆる種類の病気や体の不調、知的活動への影響、心理的な影響まで調べたものとは言いがたいと思われます。(調査方法もないし、未知の分野です) 電力中央研究所(電力会社が運営資金を提供)の我孫子研究所 http://criepi.denken.or.jp/jpn/abiko/index.html では送電線(50Hzの強電磁界)の動物への影響の研究が行われておりますが、「証拠は見つかっていない」とされています。電気学会(電力会社、電気メーカーの技術者、学者で組織)では、得られた情報を整理して現状を公表しています。 http://www.iee.or.jp/emf/emfhp/emftop.htm#Symposium これらの基準は電話局や変電所などではたらく人が定常的に電磁界の影響下にあっても将来的に健康への影響がないこと(急性の悪影響が見つからなかった)前提で検討、設定されていますので、生まれてくる次世代の子供が切れやすいとかどうかまで確かめているわけではありません。 この問題に対しては政府がもっと真剣に調べて正確な情報を提供するべきと私は考えていますが、政治的に情報を操作しようとする人がいること、利益を受ける人の声が強いこと、政府の担当者は専門家ではない行政官であるということ(科学者としての職業倫理や行動規範には縁がない)、などから第3者が中立的な立場で検討していける仕組み(アメリカの財団のような方法)が必要と思います。 政府や電力業、通信業といった利害関係者と無縁な中立的な立場でこういった問題を研究している人で、研究に必要な高電圧設備はマイクロ波実験設備を使える潤沢な資金を持った研究者は日本国内では、ほとんどおりません。 市民レベルは「情報を集めて自己防衛している」という残念な状況にあります。 電磁波市民研究会のページ http://www.jca.apc.org/tcsse/index-j.html 個人的には 送電線下の電界は心電図の電圧レベルよりも大きいこと、 電位治療器のように高電圧を医療に利用した機器もあり、その電圧レベルは送電線下なみであること、 生物体内時計などは磁界を利用しているが(人体はどのように利用されているのか解明されていないが)地磁気に比べてはるかに強力な磁界が送電線の周囲にあること、 などから考えて影響がないはずがないと思います。 ただし、送電線下だけが危ないわけではなく、 幹線道路の歩道に埋められた幹線ケーブル(家の軒先なので距離は送電線に比べて極めて小さい) マンション等に設置された携帯基地局(電話機と違い24時間強力な電波を出しつづけている) パソコンやADSLモデム、テレビ(ラジオがかき消されるほどの強い雑音電波) 電気毛布(距離あたりの電界や磁界は送電線以上に近く強い) 鉄道線路(線路脇のビルの鋼管杭が電気腐食するほど電流が流れている) マンションの垂直配線ダクト脇の住戸(居室のすぐ横を大電流が流れている) など他にもいろんな危険と「思われる」場所があります。 こういった情報は誰も提示してくれません。 また発ガン性や次世代への影響について言えば、テレビに入っているプリント配線基板のエポキシ樹脂、水道管に使われる塩ビの可塑剤、ダイオキシンなど電磁界に比べて強力で明らかに証拠が認められているものがあります。 電磁界はガンになる、女が産まれやすい、ボケる等々「噂」はありますが証拠は見つかっていません。 したがって、科学的な考え方をすれば「目に見えて悪い影響はこの10年以上調べても見つかっていない。だからといって全くゼロであるということはいえない。自分で納得するまで調べて自分で判断するしかない」ということではないでしょうか。

9766
質問者

お礼

影響が無いといえば無い。 けど、全く無いわけでない。 ましてや、今の日本の環境では・・・。 よくわかりました。 確かに、こればかりじゃないんですよね。 ただ、お家を建てようかと思うのですが、その土地の上に送電線が走っていて。学校と公園の目の前のいい場所なんです。(ここが危険なら学校も直線距離では近いのですけど・・・) どうもありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • r-suzuki
  • ベストアンサー率50% (287/567)
回答No.4

世の中にはあるかないかわから無い電磁波の悪影響より、 ほかに、もっとリスクの高いものもあると思いますね。 白血病になる確率が高いという結果が出たといっても小児白血病は10万人に3~5人の発症率なので、 0.4マイクロテスラの環境においては これが2倍になったといっても、きわめて低いモノです。 小児白血病の患者を350人集めて研究しても、 0.4マイクロテスラの環境にいる患者は数人でしかないので、結果は慎重に見極めたいと思います。 小児白血病と電磁波の関係については 「わたしたちはなぜ科学にだまされるのか」(主婦の友社刊)という本に、 最初に電磁波に着目したナンシー・ヴェアサイマーの話が詳しくのってました。 また、電磁波は危ないというキャンペーンで金を稼いでいるポール・ブローダーというジャーナリストの話もあって、興味深かったですよ。 ケータイは便利なので使ってますが、 これも24時間頭に当ててるわけでなし、 紫外線の方がよほどがんになりやすそうだし(紫外線も電磁波)、 このまま使い続けようと思います。

参考URL:
http://www2.netwave.or.jp/~boris/Hitorigoto/Hitorigoto284.htm
9766
質問者

お礼

家にも子供がおりますが、記事の内容からして、私が近くでタバコを吸うことのほうが、よっぽど危険な気がしてきました。それと、そんなことに一生懸命気にしてることが精神衛生上よくないことも。 おもしろい(興味ある)文献ありがとうございます。

  • Largo_sp
  • ベストアンサー率19% (105/538)
回答No.2

#1の方の言われるとおり比較できるものではないと思います。 どれくらい違うかというと、 太陽の光と、レントゲンを比べるくらいかな? 太陽の光もレントゲンも、携帯電話の電波も、高圧電線の電磁波も 高圧電線の電磁波は、どうしても「住んでいる」という動作のため長時間当たるということと これは太陽の光と同じですよね.... 周波数が低いため遠くまで伝播するということですね 携帯は、電線の電磁波に比べて短時間しかあたらないということ 影響力はやや強いということが、レントゲンと似ているかな... あ、よくわからない説明ですね... 言いたいことはわかってもらえるかなぁ... 補足で質問してください

9766
質問者

お礼

ありがとうございました。

  • ranx
  • ベストアンサー率24% (357/1463)
回答No.1

これは、本当は比較すべき問題ではないと思います。 全く違うものだからです。 高圧線付近の電磁波というのは、電圧が大きくて周波数の低いものです。 携帯電話の電磁波というのは、電圧が(比較的)小さくて周波数の高いものです。 電磁波は周波数が異なると全く性質が変わります。電子レンジではものを温める ことができますが、これは、水を温めるのに適した周波数だからです。低い周波数 では、いくら電圧を上げてもものを温めることはできません。携帯電話の周波数は 電子レンジに近い領域のものですから、電圧を高くするとかなり危険です。 しかし、今のところ、携帯電話が健康に影響を与えるという報告は実験的にも 疫学的(統計的)にも無いようです。一方、高圧線付近の電磁波は低周波といって、 本来は非常に影響力の小さなものです。しかし、小児ガンの発生率を高くするという 信頼できる疫学的報告があります。ただ、実験的にはそのような結果は得られて いませんし、高くすると言っても、通常で10万人中4人という発生率が倍になると いう程度のものです。成人に関しては、疫学的にも特に影響があるという報告は 無いようです。ですので、現時点でのデータを見る限り、健康に対する影響は 高圧線の方が大きいかもしれないということはできます。 一応健康に対する影響と考えて回答しましたが、電磁波は電子機器にも影響を 与えます。これは、健康に対する影響とは全く異なるものです。医療用ペース メーカーへの影響を健康への影響と勘違いする人がよくいますが、これは 電子機器に影響して誤動作をまねくという話です。混同なさらないように。 こちらは携帯電話の方が危険かな。

9766
質問者

お礼

比較自体ナンセンスなのは、よくわかりました。 また、ガンの発生率が高いといっても、”10万人中4人”では評価できないですものね。 ありがとうございます。

関連するQ&A