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物理学部志望なのですが・・・
同じ物理学部でも大学によっては(東京理大など) 理工物理と理物理そして応用物理とあったりするのですが その中ではどのような違いがあるのでしょうか? もともとが物理が好きで、建築や機械には興味がないという理由で (情報誌などの学部説明で興味が唯一持てたのもあるけど) この学部を選びましたが、 他の資格を取るといった(法学部やなど)物と比べるとなんとなく具体性が… その違いだけでなく、就職などの事も良くか分かってない状況なので この二つについて分かる方回答をお願いします。
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>もともとが物理が好きで、 物理学の理論的側面にご興味がおありなら、 例として挙げられている東京理科大の場合、 理物理がいいでしょう。 東京理科大の授業内容概略が分かる シラバス検索というのがあります(参考URL) ので、そこから「科目一覧からの検索」という ところを選んでそれぞれの学科の授業科目を 比較してみて下さい。 以下、(1)理物理、(2)理工物理、(3)応用物理 の大まかな比較を書きます。 ((1)理物理) 理物理の授業内容を見ると、ほか((2)、(3))には ない天体物理学や地球物理学という自然科学系の 科目があるのが分かると思います。 物理学者を目指す場合は勿論、学校の物理の 先生になったときに、授業を進める上で、この 自然科学系の科目の深い理解は大きく役立つでしょう。 また、理物理には量子力学1,2,3、量子力学演習、 量子力学特論など、やたら量子力学と名のつく科目が 目立つことが分かると思います。これはこの量子力学と いう学問が自然の理解に必要不可欠で、深い理解が 必要なためですが、他の学科では((3)では少なくなり (2)では量子力学の内容が他の科目の中で簡単に説明 されるにとどまる。)減少傾向にあることが分かると 思います。 これは工学系に近づくと、もの作りへの応用面が重視 され自然への深い理解が軽視されて行くためです。 ただ理科大の場合、卒研の内容など見ると、物性 物理学関係に偏っているようなので、天体物理学など に深い興味があるなら、他大学を目指したほうがいいで しょう。 ((2)理工物理) 理工物理の場合、他((1)、(3))にはない、コンピュ-タ 1,2,3という科目があり、プログラミングを中心に かなりみっちりやるようですが、大学でのプログラミング 教育が実務に役立つかどうか少し疑問が残ります。 10年以上前なら、世間ではあまりお目にかかれない UNIX環境を勉強できるところに、大学でコンピュータ をやる意味があったのですが・・・ ただ、現在中学校でもコンピュータの授業があり ますので、学校の先生になるならこうゆう授業を とって損はないでしょう。 物理実験、卒研も広範囲に充実しているようで、 電子デバイス製造に関する深い知識が得られるようです。 この分野、バブル景気のころなら引っ張りだこだった はずですが、設備投資、研究予算の縮小傾向のある 現在では、必ずしも安泰というわけではないでしょう。 ((3)応用物理) 応用物理ですが、(1)理物理から理論面の内容を 少し削った感じで、卒研の内容なども、薄膜作成 (電子デバイス作成の基本技術のこと)のちょっと した応用研究といった感じですが、その分、かなり 高度な電子デバイスの分析装置を複数扱える 機会があるようです。 大手メーカーならどこにでもある、分析部門 で重宝される人材になれそうです。 大学の勉強というのは、最終的には先生で 決まるようなところがありますので、 以上のことは参考までということですが、 如何でしょうか?
- 参考URL:
- http://syllabus1.tus.ac.jp/
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参考までですが、大学に入ると、応用化学科などで、物理化学という分野を学習できます。この分野は高校でやる物理に似ています。大きな本屋さん(新宿の紀伊国屋、横浜西口有隣堂、渋谷のブックファースト、池袋のジュンク堂など)とかで物理化学の教科書を立ち読みしてみてはどうですか??どんな学問か少しだけ分るかもしれません。
- First_Noel
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工学の人間です. 研究の立場では, 理学・・・面白い.根本を解明する. 工学・・・社会的メリットを生む. ことが要求されます. でも理学は必ずいつか工学やその他諸々で応用されて 目に見える形でメリットを生むに至るものなので,どちらも重要です. どのみち大学で習った知識は,その先で必ず復習を余儀なくされるものですし, そこで新たに学べば良いのですから,人生楽しく活かせるようにすれば 良いと私は思います.ただ「就職の為に・・・」と割り切るのであれば, 多少は工学の立場からモノを見ることが出来,かつ少しくらいの 工作が出来るくらいが良いとは思います. でも・・・実験物理の研究室でも実験装置の細かいところは自作, 又は自分で図面を引いたものと言うことがありますから, 理論物理で無ければ,いろいろ身に付くと思います.
- maxyamabiko116
- ベストアンサー率40% (18/45)
こんにちは。 私は大学時代に物理学科で勉強しており、現在はそのまま大学院で物理を専攻している者です。 理工物理と理物理に関してはどちらもそれほど大差ないように感じます。大学の学部分けの事情による部分が大きいのではないでしょうか。最初は物理の基礎理論や基礎実験を学び、その後自分の好きな方向の研究を行っていくのが一般的で、物理を何かに生かすというよりも物理の内面を追求していくといった感じで、本当に物理そのものを学びたい人に向いていると思います。 応用物理に関してはどちらかというと工学的な要素も加わってきて、物理を何かに生かすことを考える場面も出てくると思うので、その点が変わってくると思います。 ただ、一番重要なのは自分が将来やってみたい研究(もしくはそれに近い研究)を行っている教授がその大学にいるかどうかということです。今の日本の大学は物理に限らず学部学科で区分できないほど研究分野が多角化しており、理(工)物理でも応用物理的な研究をされている教授もいれば、またその逆もあります。学部学科で選ぶよりも、興味のある大学の入学案内等を取り寄せてどの大学がどんな研究を行っているのかを調べ、その上で志望先を決められる事をお薦めします。 資格に関してですが、私は理物理所属なので応用物理についてはあまり詳しくないのですが、少なくとも理物理で取れる資格は教職+α程度です。就職に役立つような資格はほとんど無いと考えた方が良いです。これが影響してか就職はかなり厳しい状況です(まあ、これに関しては今はどこもそうでしょうけど・・)。物理に関係する就職(研究職等)となりますと、かなりデキの良い学生でないと厳しいです。それ以外の学生はどうするかというと、私みたいに大学院に進学したりNo.1さんが書いておられるように全然分野の違うところに就職したりしています。やはり大学でパソコンを使うことを必須にしている所が多いせいか、ソフトウェア関係が多いですね。 私が知っている限りでは以上です。長文失礼致しました。
- nocria
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はっきり言って就職には不利です。工学部なら 知識が会社で優遇されますが、物理の知識は あまり役立ちません。そのため就職先も限られて きます。昔は学校の先生が多かったのですが、 昨今はあまりないみたいです。そのためソフト ウェア関係とか多いみたいです。 ちなみに最近テレビで理科大の理学部を出た 学生がヨドバシカメラで働く様子をやって ました。まったく違う分野に進む人も多い みたいですね。