6年前の沖縄での米兵による少女暴行事件について
6年前の話になりますが、被害少女が告訴を取り下げたということで、米兵は不起訴、釈放になりました。
被害者の少女が「もう、そっとしておいてほしい」と告訴を取り下げたとのことであるが、もともと告訴すること自体がこの年齢の子どもにとって大変な決断だったわけです。それを心ない批判をした方たちは、彼女に二重の被害を与えたことになります。
ところで、この事件は、このまま不起訴でそっとしておけば被害者が回復するというものではありません。それは、被害者の事件にかかわってきた経験です。
このままかさぶたをはらせてしまえば、過去を振り返るときにこのころのことは目を向けたくないブラックボックスになり、それは将来にも影響を与えます。
時間がかかっても、この問題を清算することが不可欠だと思います。
大人の社会が、このことを妨害したことになります。彼女の解決を遅らせた責任は計り知れない大きさです。
検察庁は、この事件をほかの親告罪でない罪名に切り替えて捜査を続けることは
被害者の気持ちを考えれば、すべきでないと判断したということです。そして、被疑者を釈放したのでしょう。
本当にそうでしょうか。
自分はこれ以上戦えなくても、この問題が不問に付されるなど、被害者の少女が考えているでしょうか。きっと、検察官は私に代わって、不正義は糺してくれると思っているのではないでしょうか。被害者にこれ以上の聞き取りなどの負担を掛けず、またマスコミの取材から彼女を守ることをしながら、大人の責任としてこの不正義を追及すべきでないでしょうか。
このように言うと「では被害者の方に確認をとって・・・」という責任転嫁が行われそうで不安です。
少なくとも、この事件を被疑者釈放で一件落着でいいのか、という観点から、国民の法益、社会の法益を守る検察庁が、この問題によってもたらされた個人の被害、社会の不安をどう考えるか、検察庁の使命をどう考えるかという問題ではないかと思います。
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沖縄米兵を不起訴、釈放・那覇地検、少女告訴取り下げで
沖縄の女子中学生暴行事件で、那覇地検は29日、強姦容疑で沖縄県警に逮捕され、取り調べを受けていた米海兵隊のタイロン・ハドナット二等軍曹(38)を不起訴処分とし、釈放した。被害者の中学生が告訴を取り下げたためという。
軍曹の身柄は同日夜、米軍側へ引き渡された。在沖縄米海兵隊の広報担当者は「基地内で軍曹の身柄を拘束し、米軍としても調べている」と述べた。
昔の話を掘り返すようですが、みなさんは この問題について どう思いますか?
この事件で 被害者の少女は 折角 勇気を出して告訴したのに、泣き寝入りすることになりましたが、 マスコミや市民団体の 行動は正しかったんでしょうか?
お礼
早速の回答ありがとうございます。 法律素人の私にも分かりやすい説明で よく理解できました。