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「しぶけり」の「けり」は切れ字?
石田波郷の俳句に 「噴水のしぶけり四方に風の町」 というのがあるのですが、 学校でこの「けり」は切れ字だと教えられました。 ところが塾の先生は「『しぶく』+助動詞『り』なので 切れ字ではない」と言っています。 どちらが正しいのか、文法に詳しい方、ぜひ教えてください。
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塾の先生は文法的には正しいのですが、切れ字の解釈に問題があります。13の言葉が切れ字だとか18の言葉が切れ字だとかいうのは、古典俳諧の一部の説であって、「や」「かな」「けり」など一部の人によって決められた言葉だけが切れ字かというと、そうではありません。 http://www.an.wakwak.com/~tikuho/koza/hikkoza.html http://www.an.wakwak.com/~tikuho/koza/hikkoza.html#第4回・資料 芭蕉は、「切れ字に用る時は、四十八字皆切れ字也」(『去来抄』)といっています。どんな言葉でも切れ字になる可能性があるのだ、ということです。『日本国語大辞典』の解説の後半には、「……終助詞や活用語の終止形、命令形などが主であるが、今日では詠嘆の意で文法的に切れる場合をすべて称している。」とあります。現代人の波郷が「しぶけり」と言っているのですから、切れていないということはないでしょう。そうすれば「り」も切れ字なのです。学校の先生は「『り』は切れ字です」と言えばよかったのです。
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- aschenbach
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回答No.1
塾の先生の仰有っているほうが正しいです。
質問者
お礼
ありがとうございます。
お礼
ありがとうございます。結局どちらとも解釈できるということですね。