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iRobot社の掃除機「ルンバ」の技術的先進性
- iRobot社の掃除機「ルンバ」は、最先端の技術を駆使しています。
- センサーで段差や障害物を避けながら移動するおもちゃから発展した「ルンバ」は、掃除機能、充電機能、移動機能などの先進的な技術を搭載しています。
- 「ルンバ」は、20年前の子供向けおもちゃから進化した製品でありながら、最新の技術を駆使しています。
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質問者が選んだベストアンサー
以前は同種の他社製品を使っていて、現在はルンバを使ってる者です。 「センサーで段差や障害物を避けながら移動するおもちゃ」と、これらの自動掃除機の動作は根本的に異なります。 単に「障害物を避ける」だけでは、床一面を掃除することはできません。「壁沿いに掃除するだけ」になったり「部屋の片隅だけを掃除するだけ」になったりする可能性が高いでしょう。 ルンバは「掃除しながら部屋の形状、広さ、汚れ具合などを判断し、最適な清掃時間を自動的に計算します」とまでうたっています。 自称なのでどこまで本当なのかわかりませんが、部屋全体をきちんと掃除できるような制御を行うのは、「ソフトウェア」面では、自動掃除機はかなり高度であると言えると思います。 ルンバが最初に発売されたのは2002年のようですので、その3年前というと1999年ですね。 上述の「部屋の形状を判断し…」といった制御に一番近いのは「マイクロマウス」になると思います。 1999年頃のマイクロマウスのロボット競技大会の状況を考えると、当時既に「マイクロマウス」の技術自体は今と変わらないぐらい進んでましたので、技術的障壁はまず無いと考えていいでしょう。 ですが「今現在」でも、「3人をランダムに選ぶ」のでは、きちんと動作するマイクロマウスを完成させられるかどうか微妙だと思います。「迷路を走るロボット」は作れても「迷路を解くロボット」の難易度は格段に上です。 単なる「センサーで段差や障害物を避けながら移動する掃除機」ぐらいなら「ランダムに選んだ3人」でも開発できる可能性は高いでしょうし、「適切な(腕の立つ)大学院生が3人で組め」ば「ルンバと同様のもの」を開発できる可能性はあると思いますが、 「ランダムに選んだ3人」で「ルンバと同じものを作る」のはかなり厳しいと思います。確率1/2」は無理でしょう。 それに、「技術的には難しいものが無い」場合でも、「既存の技術を新しい分野に適用する」のは、十分に先進性のあることだと思います。 ルンバは「製品のコンセプト」こそが最大の先進性だと思いますので、それを「製品のコンセプトが与えられた場合」というの条件で先進性を判断するのはかなり卑怯な仮定だと思います。 実際に使ってみると、以前使ってたのは3万円弱のものでしたが、その他社製品よりもルンバの方が賢いと感じています。 ・段差によってはセンサーにひっからずに、段差を乗り越えたり乗り上げたりして動けなくなる ・広い部屋で稼働させると、全体をくまなく掃除することができない といった問題があったのですが、ルンバはそういうことが無くなりました。 実によく作り込まれてる感じですが、こういう点はカタログスペック的な所には見えません。 今現在で見れば「かつての製品コンセプトの先進性」は何の意味もないわけですが、 先行したメーカーだけあって今でも技術的に一歩先行しており、ルンバには高いだけの価値はあると思ってます。
お礼
ありがとうございます。他社製品とルンバを両方使った方からこれだけの綿密なご意見がいただけると、 質問者としても大変うれしく思います。若干生意気かもしれませんが、逐一応答させていただきたいと思います。 > ルンバが最初に発売されたのは2002年のようですので、その3年前というと1999年ですね。 > 中略 > 「ランダムに選んだ3人」で「ルンバと同じものを作る」のはかなり厳しいと思います。確率1/2」は無理でしょう。 当方も、部屋の形を認識し、必要に応じて掃除に向かう機能も、おそらく特徴的機能に含まれていると思います。「ランダムに選ぶ」とはいえ、その対象はかなり限定したので、1人か2人は「適切な学生」が混じると思う基準でした。とはいえ、やはり適切な学生を3人選ぶのとは差が出るのでしょう。この点をしっかり区別して回答していただいたため、かなり技術レベルが把握し易いと感じました。 > それに、「技術的には難しいものが無い」場合でも、「既存の技術を新しい分野に適用する」のは、十分に先進性のあることだと思います。 > ルンバは「製品のコンセプト」こそが最大の先進性だと思いますので、それを「製品のコンセプトが与えられた場合」というの条件で先進性を判断するのはかなり卑怯な仮定だと思います。 当方も、もし、この質問だけでルンバの価値を判断するのであれば、卑怯な仮定であることは認識しています。消費者として商品の価値を判断する基準を考えるのですが、敢えて、技術的先進性とその他(コンセプトの斬新性、デザインやブランド構築の先進性など)とに切り離して、前段だけを検討する質問だとお考えください。 仮に技術的先進性を否定しても、商品の先進的側面における価値が否定されるわけではなく、各消費者が自分の価値観で重みづけして判断すればよいと考えています。