#1補足です。平凡社代百科事典によると、
「放射性の炭素 14 14C の崩壊を利用して数万年までの年代を測る方法。上層大気中の窒素に宇宙線が当たると, 14N (n,p) 14C の反応で14C が生じる。できた14C は速やかに大気中に広がる。植物は光合成により大気から炭素を取り込むので,生きている植物細胞の炭素同位体組成は大気中の組成に等しい。動物も食物連鎖で植物に結ばれるので同じ組成をもつ。生物が死ぬと14C の補給はやみ,14C は崩壊定数λ(1.209 × 10^(-4)/年) で14N にβΔ崩壊することにより減少する。過去の生物も現在の生物と同じ炭素同位体組成をもっていたと仮定すると,年代を測定する試料に含まれる炭素 1g中の14C の量xと現在の生物に含まれる炭素 1g中の14C の量x0から年代は,
t=(1/λ)*ln(x0/x)
で与えられる。 14C 法はたき火跡の炭化層や貝塚の貝の年代測定などで考古学に貢献するとともに,火山灰層に挟まれる泥炭層の年代測定などで古地磁気学に貢献した」
とあります。要は生体は大気と同様比の14Cを持ってますが、死ぬと13Cがどんどん増えてしまうので、化石や遺跡の年代測定に使えるわけです。ですから生きている樹の測定には使えません。またλから考えて誤差が非常に大きいと言えます。
余談ですが考古学では年輪年代法という方法があり、出土した木材の年輪から年代を測定するそうです。日本では「年輪からヒノキやスギの暦年標準パターンは,今から約 3000 年前」までマッピングが完成しているそうです。こちらは一年単位で決定可能です。先日も法隆寺の心柱の年代がニュースになってましたね。
結局、元の質問に対してはおお外れでお恥ずかしい次第です。m(__)m
お礼
ありがとうございました。お教えいただいたURLは、全部行ってみました。生長錐とか刺針法とかいう測定法があったんですね。全然知りませんでした。しかし、実際には困難な事なんでしょうね。福島県にある三春の滝桜(推定樹齢1000年)なども、こういった方法での推定なんでしょうか。興味は尽きませんが、非常に参考になりました。