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こぶしの花がきれいです。拳に似ているからの日本学術名だそうですが、「辛
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ANo.2です。 ご丁寧なお礼を恐縮です。 この手の質問は尋きっぱなしで放置の方が往々にしてありますが、 かなり丁寧にお調べの様子ですので、私もついその気になってもう一言追記です。 1.辛夷の語源・・・再度調べた上で推測も入りますが、 木蓮・木蘭に辛夷を当てた根拠は、かなりの数の古典の全文検索でも 発見できませんでした、中医薬辞典でも同様です。 あらためて「辛」「夷」の字義や中国語の語法に目を向けると、 【辛】:(1)つらい、苦しい。 (2)[十干]の8番目で、 同音の「新」に通じ、植物が枯れて新しい世代が生まれようとする状態。 【夷】:(1)野蛮人(東夷)。 (2)平易、平安、平坦、愉悦。 これらの語義を踏まえて、 解釈1. 中国語の語法に以下の形があります、 化円為方・・円を化して方と為す おまけ:円形を方形と為す(円と同一面積の正方形を描く) 円積問題(squaring the circle) として古代ギリシャからの命題 化胡為佛・・・胡人(西戎)を化して佛と為す 西方の胡人を佛徒となすor釈迦は老子の弟子で佛にしてもらった(「老子化胡説」)。 化険為夷・・・[成語]危険な状態が平穏な状態にかえる →これに倣って、夷が平安、穏やかの意で使われているのが、 化辛為夷・・・苦しみを化して平穏と為す。 →木蓮・木蘭から採る薬の効用→薬名「辛夷散」→ 木蓮・木蘭の別称=「辛夷」はありそうです。 解釈2. 【辛】【夷】それぞれの(2)即ち佳い方の意味を連ねて薬効を表現→以下同上。 2.紛紛ふんぷん について。 紛紛開且落 ふんぷんとして開き且つ落つ このふんぷん の解釈ですが、 乱れ落ちる ではなく 盛んに落ちる としたいのですが。 「ふんぷん:乱れ入り交じって統一のない様子」 国語辞典。 「紛紛 :乱れ入り混じる、盛んに」 中国語詞典。 「ふんぷんとして雪をなす」ふらんす物語 永井荷風。 これも、盛んに雪が降る でしょう。 明治の人は漢語の知識があったということでしょうね。 漢詩には紛々が少なくありません、例えば、 『清明節』 杜牧 清明節時雨紛紛、路上行人欲断魂。 借問酒家何処有、牧童遥指杏花村。 ・清明節(春分後15日)の頃に雨が降る様子です。 *字義は日本での常用の範囲ではなく、やはり遡及すべきですね。 木蓮・木蘭の別称は前回挙げた以外にも沢山ありますが、 多くは雅語・佳語によります。または形状による木筆なども、 これはほころぶ前の蕾を筆に見立てたものでしょう。 それらの中で辛夷は仲間外れの感が否めません。 薬効が来源とすると分かりやすいのですが.....。 いかがでしょうか。
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- yanhua
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「こぶし」を辛夷と書いたのは日本人ではありません。 中国語からの借用です。 昔々ある頃に、中国から、 木蘭や木蓮が、花木や漢方薬とともに日本に伝わりました。 日本人は、木蓮を音読みで"もくれん”と読みました。 その読みはもくれんとして定着しました。 ところが、日本人には大変よく似た「こぶし」という花木がありました。 一方で、木蘭・木蓮全般の呼称の一つに辛夷という表記がありました。 更に、木蘭や木蓮から作った薬に辛夷散がありました。 昔は薬の威力は絶大です、 木蘭や木蓮よりも、辛夷を珍重して、この字を借用し、 日本古来の花木である「こぶし」に引き当てたのでしょうか。 --以上想像もありますが、辛夷=こぶし は訓読み、熟字訓です-- それとは別途、形状の類似から「拳」の字を当てた表記も定着しました。 ■日本 こぶし(辛夷) 学名:モクレン科 Magnolia kobus(praecocissima) 原産地:日本 薬用に使用 ■中国 総称して 木蘭(日本の木蓮) 種類は 紫玉蘭、望春花、玉蘭 など。原種は武当玉蘭といわれる。 別称 木筆、辛夷 など。 学名: 望春花 Magnolia liliflora Desr. 玉蘭 Magnolia denudata Desv. 武当玉蘭 Magnolia sprengeri Pamp. 紅花木蘭 Manglietia insignis 原産地:中国 薬用に使用 なお、木蓮は木蘭と形態薬効大差なく、原種は紅花木蘭といわれる。 学名: 木蓮Manglietia fordiana(Hemsl.) OliV. *中国で木蘭・木蓮の別称に辛夷を充てた理由は? 幾つかの中国古典に辛夷が現れていますが、語源は不明です。 百度百科に以下の解説がありますが、語源の説明ではありませんね。 「花語」 ・・・以下筆者訳 愛、大自然の恵みに適う 辛夷の花が咲くとき、美しく妖しげでなく、なお気品を失うことなく、 独特なその容姿、 大自然の神秘がしっかりととどめられたように、 自然の事物を超えて、 人にこの上ない麗しさを感じさせる。 これがこの花語の由来です。 花の素晴らしさを褒めていますが、妖艶な木蘭・木蓮です。 日本のこぶしはもっと清楚で美しい、どのように褒めるのでしょう。
お礼
的確なご回答、m(_ _m) 感謝です。 よく分かりました。納得です。 同時にまた、自分の頭の固さと融通の無さも自覚しました(^◇^;)ゞ 調べているときに「中国では木蓮のことを言う」という一文があったんですが、 その意味する奥深さに考えが及びませんでした。 人間の営みの長い長いスパン・・・考えないといけませんねえ。 >辛夷=こぶし は訓読み、熟字訓です ●<Wikipedia・・熟字訓=日本語において漢字の単字単位ではなく熟字単位で訓読み(訓)を当てたもの。単字に分解してもそれぞれに熟字訓の要素は現れない。> ( ̄ヘ ̄)/はい!「辛」と「夷」に意味を求めたのがそもそも間違いでありました! >幾つかの中国古典に辛夷が現れていますが、語源は不明です。 ●(*`д´)ゞりょうかいです。 はい。 「そういうもんだ。そういうことになってる。」という納得の仕方もありますね。 (¨)(..)(¨)(..)うんうん。 >日本のこぶしはもっと清楚で美しい、どのように褒めるのでしょう。 ●ぁ私はよくこぶしの花のようだと(^◇^)ゞ ☆\( ̄ ̄*)バシッー! お付き合いくださってありがとうございました。 m(_ _m) おかげさまでいろいろ勉強できました。 <辛夷> 王維(701-761年・中国) 木末芙蓉花・・・・ 木の梢に咲く芙蓉の花 中発紅萼 ・・・・ 山中に紅き花を開く 澗戸寂無人・・・・ 澗(タニ)の家々は静かで人の気配もない 紛紛開且落・・・・ ふんぷんとして開き且つ落つ * 辛夷は紅い花のこと。紫色のシモクレンを指したもの。 出典:http://www.asahi-net.or.jp/~ap6y-umd/kobushi.html
- zero11
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「辛夷」は、生薬名から来て居るそうです。私も勉強に成りました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%96%E3%82%B7
お礼
さっそくに、ありがとうございます。 はい、Wikipediaですよね。 辛夷・・漢方薬として、鼻炎や副鼻腔炎からくる頭痛に効くらしいんですよ。 http://www.kanpousakamoto.jp/chikunou.html ですが(・_・?) ・・・「辛夷」という漢字を当てて「コブシ」と読むが・・・ ってところが、なんかどうも納得できないんですよねえ。 もう一歩進んで、なぜこぶしに「辛夷」を宛てるかと言うことなんです。 「辛」にしても「夷」にしても拳と関係ありそうにないですよねえ。 まして、鼻炎や頭痛を改善するに関するとも思えず・・。 頭痛を抑える鬼みたいななんかが「辛夷」(からい蛮族?(^◇^;)\(`.'") ペチ!)という怪物なんでしょうか? ?(°_。)?(。_°)?(°_。)?(。_°)? 私のもやもやがご理解いただけますでしょうか? 考えると・・夜も眠れない! m(ー_ーm)。o○ すみません。せっかく調べてくださったのに m(_ _m)!
お礼
>もう一言追記 ●ъ( ゜ー^)♪☆:*:・!イエ~ィ!・:*゜☆ >化辛為夷・・・苦しみを化して平穏と為す ●いいっすねえ。(*^▽゜)V発想。こういうの好きです。 「あの薬は効いたよ(〃^ー゜)b b(゜ー^〃)そーだねえ」うん。ありそうですねえ。 >紛紛開且落 ふんぷんとして開き且つ落つ このふんぷん の解釈ですが、 乱れ落ちる ではなく 盛んに落ちる としたいのですが。 ●ぁあ。私「開」の方にかかると思ってました。 漢詩のおぼえが無くて・・(^◇^;)ヾ(-_-;) なんのおぼえもないやろ・・・ 且つですから開いてから落ちるまで一連の流れ・・なんでしょうか。 スローモーションでその光景が目の前に見えました。 家に庭木がないので・・。さぞや・・(人´▽`)♪ ・・いいもんみせてもらいました。ありがとうございました。 >字義は日本での常用の範囲ではなく、やはり遡及すべきですね。 ●ええ、ええ。 博学に感謝申し上げます。 ありがとうございました(*_ _)人 (^○^)今日はいろんな意味でとても素敵な春の宵。