No.3で回答した者です。
No.3の回答の中で、『「さっぱり~ない」は、発言者が「存在するべきである」あるいは「存在してほしい」と思っているものが無いことを暗に示している』と書きましたが、
「存在するべきである(存在の当然)」、「存在してほしい(存在の期待)」のほかに、「存在していた(存在の滅失)」の場合にも適用があるように思いました。
「むかしはよくあの店に行ったものだが、最近はさっぱり……」
いずれにしても、本来、「さっぱり~ない」は存在する状態との対比を概念に含む言葉であるように思います。
ところが、言葉とは時間とともに用法が変化します。
『「さっぱり~ない」は、本来は、存在する状態との対比を概念に含む言葉だった。しかし、現代ではその意義は薄れて、「まったく~ない」と同義に用いられることもある。』とも考えられるのではないでしょうか。
わたしは「お金がさっぱりない」については誤用であるとまでは感じません。しかし、やや違和感を覚えることも事実です。
そこで、気づいたのは、『「さっぱり~ない」は、発言者が存在を制御できるものに対して用いることになじまない』という点です。
●「太郎のヤツ、さっぱり来る気がなくてね」
違和感はありません。発言者にとって太郎の意思は制御できないものです。
●「オレ、さっぱり行く気がないんだ」
誤用とまでは思いませんが、やや違和感を覚えます。「行く気」は発言者が制御できるものです。
●「オレ、最近、あの店にさっぱり行っていないんだ」
違和感はありません。「最近は行っていない」という過去の確定事実は発言者には制御できないものです。
「さっぱりお金がない」にやや違和感を覚えるのもこの点にあるように思います。お金の有無、すなわち経済活動の程度は、発言者が制御できることです。
●「うちの息子は、さっぱり勉強しなかったから、試験に落ちた」
違和感はありません。
●「わたしは、さっぱり勉強しなかったから、試験に落ちた」
やや違和感を覚えます。
繰り返しますが、わたしは専門家ではありません。一個人の語感からの回答です。
わたしも、専門家の方のご意見をうかがいたいところです。
・・追記・・
おせっかいですが、、、
『回答には返答して、一定期間後にはポイントを付与して質問を締め切る』
これを実行したほうが、専門的な質問に対する回答は付きやすくなると思いますよ。
(今使っているIDとは別のIDで、相当数の質問をしたことがありますが、その経験からです)
必ず回答数が増えるとまでは断言できませんが、、、
わたしは質問した方の過去の履歴に拘りなく回答していますが、過去の履歴を参照した上で回答している方も相当数いるように思います。
誤解が生じかねないので補足すると、これは「苦情」や「強制」ではありませんので、、、
自分が回答した質問に対する専門家の「正しい回答」は知りたいところです。そのような思いからの「おせっかい」です。
日本語教師、むずかしそうですね。
生徒の皆さんの日本語がはやく上達するといいですね。がんばってください。
お礼
回答ありがとうございます。 あるサイト http://www.neworldjp.com/html/2006/6/3624/ でも、 さっぱり~ない・・・、期待している事態が出現しないときに使う と書いてありましたが、全てこの説明が通用するかというと少し疑問です。 ○お金が全然ない。 ×お金がさっぱりない。(お金があってほしいのに) この点、いかがでしょうか? 家具の例文は大変参考になりました!