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サンゴについて

サンゴは白化が長期間続くと死滅してしまうこともあると聞きましたが、サンゴは白化した後どのくらいの期間生きていることができますか。 また、死滅した軟体サンゴは砕けて、流れて行ってしまうそうなのですが、他のサンゴはどのような状態になると死んだといえるのでしょうか。

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回答No.1

サンゴ虫(イソギンチャクの仲間)自体(透明なものが殆ど)は単独では生息できず、サンゴ虫の体内に褐虫藻という単細胞の藻(大きさ10μ=0.01mm、サンゴの表面1平方cm当り100万~300万個)を寄生させ、サンゴが必要とする栄養分の50%~90%を貰っています。一方褐虫藻はサンゴから住まいの提供をうけ、サンゴの呼吸から発生する炭酸ガスや窒素、リンなどの老廃物を貰いそれらと光を利用して光合成して脂質や炭水化物を作ってサンゴに提供しています。サンゴは褐虫藻からの栄養だけでは生きていけないので、夜は触手を伸ばして動物性プランクトンを捕食しています。サンゴは褐虫藻が光合成できるように20m以下の深さの海にサンゴ礁を発達させます。 http://www.sysadv.co.jp/~egawam/ayuhp/colal_inquiry1.htm 参考)褐虫藻 http://www.geocities.jp/ris_miyako_islands/knowledge/cl008.htm しかし、サンゴが生息する海の海水温が30℃以上の高水温や低水温や強光線や真水の流入による低塩分海水が続くと褐虫藻が色を失ったりサンゴから抜け出してしまったりします。 http://www29.atwiki.jp/myearthproject/pages/176.html その結果透けたサンゴ虫とサンゴの白い骨格だけが見えていわゆるサンゴの白化が起こります。この白化が続くとサンゴ中は栄養不足になって栄養失調で死に絶えます。サンゴ虫か死んでしまうとサンゴ礁は元に戻りません。 沖縄のサンゴ礁でも海水温が30℃以上の日が3日以上続くとサンゴの色は薄く白っぽくなるそうです。また海水温が30℃以下になると元のサンゴに戻るそうです。特に浅い海は太陽の日光や温暖化の影響を受けやすいため海水温が30℃以上になる原因を作ります。また豪雨で、陸上から大量の土砂が海に流れ込んで土砂がサンゴの上に積もったり、海水が汚れて光合成に必要が日射量がサンゴに届かない場合も白化の原因となります。 また、オニヒトデ(サンゴの天敵)の大量発生によってサンゴが食い荒らされてサンゴが全滅して白化が起こります(これはサンゴが全滅するので回復しません)。 オニヒトデの大量発生も地球温暖化と関係があるようです。 >サンゴは白化した後どのくらいの期間生きていることができますか。 白化の原因や度合いによりますのでなんともいえません。要はサンゴの飢餓や栄養失調の程度によりますね。 健康なサンゴと白化したサンゴ http://www.padi.co.jp/visitors/aware/image/coral_bh.jpg 石垣島八重山周辺海域の海水温変動とサンゴ礁白化の観察記録 http://irukakujira.com/Temp2000.htm

11115212
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 おかげでよくわかりました。白化した後どのくらい生きていられるかは状況により変わるんですね。 全く知りませんでした。

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