和牛商法
田舎暮らしが好きな人なら和牛商法に投資してしまいますか?
無関心ですか?
騙された人がたくさんいます。
産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130618/crm13061811560005-n1.htm
【安愚楽元社長ら逮捕】
1億円出資の女性「ロマン裏切られた…」 専門家のPR信じた被害者も
2013.6.18 11:54 (1/2ページ)
約4300億円もの巨額な負債を抱えて破綻し、刑事責任に発展した安愚楽牧場は、和牛の飼育・繁殖などを行う業者が個人投資家と牛のオーナー契約を結び、牛の売却益から配当を還元するとする「和牛預託商法」の元祖ともいえる存在だった。
同商法はバブル崩壊で、低金利が長く続く中で「銀行預金や株式投資などより安全」と急速に拡大し、最盛期には15社以上が乱立。しかし、飼育の実体がないのに資金を集めたり、採算が取れずに破綻したりする業者が続出した。
そんな中で、安愚楽牧場はこの間も積極的にテレビCMを流したり雑誌広告を掲載するなど、好調に業績を伸ばし、「和牛預託商法の唯一の生き残り成功モデル」(畜産関係者)とも言われてきた。
東京都内に住む70代の無職女性は約20年前、電車の中吊り広告にあった安愚楽牧場の特集を見て、出資を始めた。当時の銀行金利は年6~7%だったが、安愚楽は年10%超の高配当をうたっていた。
まずは100万円から始め、同社の株式が上場されたのを契機に徐々に出資額を増やし、最終的には総額1億円に達した。同社からは配当のほか、自分が所有する牛の耳番号の証明書が送られてきたという。
同社がたびたび開催していた出資者対象のパーティーでは、豪華なドレスに身を包んだ三ケ尻久美子容疑者が和牛預託商法の仕組みを力説。破綻する同業他社を引き合いに出し、「ウチはこれまでに一度も配当を欠かしていない」などと豪語していた。
経営破綻から数カ月後、女性のもとに「詐欺に遭い大変でしたね」と電話がかかってきた。別の債権を購入すれば、被害金の半分を取り戻せるという内容で、わらにもすがる思いでカネを出したが、ほどなく連絡が取れなくなった。
弁護士から「出資者の名簿が出回っている」と知らされ、二次被害に遭ったことに気付いた。女性は「世の中においしい牛を提供できるというロマンがあった。裏切られた気持ちだ」とつぶやいた。
別の60代の夫婦は雑誌の特集記事を見て出資。経済の専門家が顔写真付きで登場し、「自分も5年ほどやっているが、安心して投資できる」とPRしていて信用したという。