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村上春樹の小説

ノルウエの森上下を読みましたが感情移入することもないし共感も持てないし、ストーリーが面白いわけでもないし、どこがそれほどよいのか正直言ってよくわかりません。女性の方でよまれた読まれた方いかがですか。 翻訳ものでイノセントノベルのクリスマスの物語はとてもいい翻訳だとは思いましたが、そのほかはどうもどなたか解説してくださいませんか? そのあと阿川佐和子の婚約の後でや、小池麻里子の夏の吐息など読んで 面白かったです。好みの問題でしょうか。でもなぜそれほど高い評価を受けているのかわかりません。

みんなの回答

  • rkd4050
  • ベストアンサー率60% (112/184)
回答No.1

女性じゃないですが答えていいのでしょうか? ま、ダメだったら無視してもらっても結構です。 村上春樹の小説は、太宰治の『人間失格』と比較すると説明しやすいです。 どちらの主人公も、社会との疎外感を抱いており、なんだか世の中生きにくいなあと思っています。 太宰の場合、自分にとって得体の知れない「世間」になんとか馴染もうと努力した結果、いろんな人を巻き込んで不幸にし、自分も精神病院に放り込まれてしまいます。 村上春樹は、「世間」に接近するにはするのですが、ぎりぎりのところで回避する構造になっています。自分の殻を破って、異物と関わろうとするけれど、最後には結局やめてしまう。 回避する理由や方法は様々ですが、事故などの不可抗力で物語的に「殺す」のが多い気がしますかね。 村上春樹の小説は、太宰のような危険でアウトローな雰囲気を、安全に味わうことが出来ます。心中覚悟の危険なお付き合いと、絶対バレない保証付きの不倫だったら、まあ、後者の方が人気が高いのは、自然な現象じゃないでしょうか? 言い換えれば、村上春樹の世界は、その安全性を保証するために、彼に共感できない者を徹底して排除する保守的な一面を持っています。 彼の作品に共感しまくって大好きな人と、質問者のように何が良いんだかさっぱりわからない、という人に二極化するのは、必然なのです。 そして当然、村上ワールドの住人に、どこが良いのか訊いても無駄です。共感できない人をあえて取り込もうとする機能を、あの世界は持っていませんから。

cxe28284
質問者

お礼

ありがとうございました。トルーマン カポーティーのクリスマスの思い出が懐かしい本だったので、村上春樹訳を読み、繊細で詩情さえ感じる巧みな比喩完璧な翻訳と感動しそのあと国境の南太陽の西とノルウエーの森の読んだので、落差が大きかったのでしょうね。でも同年代の 友達も私には現代文学が理解できないと嘆いていましたが、無視するように言いましょう。だいたい私も友人も長年児童文庫にかかわり、 ルーマゴッテンやサトクリフ トールキンなどの主人公の成長の物語 逆境や試練を乗り越え希望を見出すいわば和解と再生の物語といっても 主人公を取り巻く大人たちはひと癖もふた癖もあり個性豊かでなければ成り立たない世界ですが・・・、をよんできました・・・読書歴や世代の違いは大きな要因でしょうね。でもカポーティーの他の作品があるのなら読んでみたいですね。かなりマニアックな世界であることはよくわかりました。

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