私も早稲田の卒業生です。
下に早稲田が東大に匹敵するかのように書いている人がいますが、色々な面で全く違いますので念のためにアドバイスします。
早稲田ほど一般入試の偏差値が高い割に、卒業生の質に幅がある大学も珍しいと思います。
大学の偏差値というのは、一般入試枠の比率を下げて、それ以外(附属や推薦など)の枠の比率を上げれば原理的に上がるものなのです。
早稲田は20年前に比べて、指定校推薦枠、AO入試枠、内部生枠(学院、実業)を大幅に増やし、一般入試枠の比率が相当下がっていることは広く知られています。
その為、採用する企業の側(私が所属する某大企業も)も、今では早稲田の学生の質のバラツキの拡がり過ぎに気が付き、個々人をよく見分ける様にしている状況です。
また「スパーフリー」の強姦事件や、投資サークルの株価操作事件等の学生による犯罪が多発している現状を見ると、先輩としても今の早稲田の学生はちゃんと真面目に勉強しているのだろうかという疑念を持たざるをえません。
しかも、この様な大学に大事な税金が投入されているとなると、本当にそれでいいのだろうかという思いもしてくるのです。
偏差値の話をさらにすると、
早稲田の一般入試の合格者偏差値というのは、東大などの合格者が数値を引き上げています。
即ち、早稲田の看板学部(政経、法、理工)の一般入試合格者数を見てもらえば判りますが、募集人員3~4倍の合格者を出しています。
これは合格者の上位層の7~8割が国立大学、慶応等に流出している事実を示していますし、合格偏差値に比べ入学者偏差値が極端に低くなっている事実を示しています。
さらに、高校推薦枠、AO入試枠、内部生枠で入ってくる、レベルの低い学生が4割を超えている事実は、早稲田入学者全体の基礎学力の危機的状況を物語っています。
しかも、早稲田は昔(私の学生時代)からの伝統である、学生一流、設備二流、教授三流という状況は変わっていません。
狭い敷地(西早稲田、大久保)に4万人もの学生を押し込み、完全なマスプロ教育を行っている状況は、同じ私立大学でも卒業に価値を置いてシッカリ教育している慶応、ICU、理科大の学生とは卒業時の偏差値(=就職力)で大差が付いています。
(ただ、ごく一部の優秀な学生が、慶応の上位層と遜色が無い実力を持っているのも事実です)
私は早稲田大学出身者として母校の現状に危機感をも持っており、下の人の様にノー天気に母校を礼讃する気持ちにはなれません。