私の考えですが、中国でも韓国でもおそらくというかほぼ確実にワサビは使わないし使う用途がないと考えます。例外がないとは言いまえんが。
その理由はハーブ・スパイスの歴史と用途からです。
欧州ではハーブと呼ばれている薬草から始まった芳香植物を料理に使い始め、その後は更に強い香りと辛味を求めてインドからのコショウを求めました。
一方インドを始め東アジア地域では、コショウ、クローブ、トウガラシなどを始めとする辛味が強い主旨由来の植物を香辛料として多用して来ました。
この様ななかにあって唯一日本は、辛味が強い香辛料を拒否しました。実は、奈良時代の日本にもクローブが伝わっています。しかし日本の料理に合わないのです。
海に囲まれて常に新鮮な魚介類が食べられる日本にあっては、臭い消しのための香辛料は不要で、むしろ生魚の味を引き立てるワサビ、ショウガ、三つ葉、防風、浅葱、ユズ、スダチなどといった優しく高貴な香りを漂わせる芳香植物こそが最適だったからです。
逆にこの様な日本独特の薬味類は、他の国の料理には合わなかったでしょう。ですから他の国で使われている可能性は極めて低いと推定しています。
喩えて言うなら、和服になぜハイヒールを履かないのか。ウエディングドレスになぜ草履を履かないのか、その様に考えると分りやすいと思います。
お礼
お礼が遅れてすみませんでした。和食にあう独特なスパイスがわさびということですね。ありがとうございました。